★「加藤教授の研究室」開発の「新型コロナに対する抗体医薬」は国内企業中外製薬等がの商用化販売、実績を重ねるか>
★「加藤モデル抗体カクテル療法は倉持モデルコロナ応急仮設病棟(注1)で採用加速か>
(注1)
3/5 5:00コロナ応急仮設病棟の建設進む【動画】 宇都宮の倉持医院、仮設病棟は軽症から中等症までの患者が対象。プレハブ型で同クリニック隣接地に建設中。1人が入院できる個室10棟と、ナースステーションなどの関連棟9棟で構成する。総事業費は約1億円。国、県が予算の一部を補助する。
★加藤モデル抗体カクテル療法+倉持モデルコロナ応急仮設病棟=ライフライン製品=国内供給率160%、国内消費率100%、設計技術ブラックボックスレベル化【加藤モデル抗体カクテル療法+倉持モデルコロナ応急仮設病棟】商品海外輸出比率60%、一極依存ゆでガエル化回避(注2)、リスク分散多極メッシュ輸出NW安全構築、海外貿易収支黒字化寄与、国家税収増寄与、国家財政黒字化寄与、保健・医療・介護・福祉・安全保障予算財源増加、消費税軽減、貧富格差解消、三権分立・普通選挙・議会制・自由民主主義・人権尊重・議員内閣制弧状列島日本の継続的なGDP=消費+投資+政府支出+(輸出ー輸入)=増加、税収増、所得再分配投資・消費、社会福祉、安全保障予算増の安心・繁栄に寄与か>
(注2.2)中国が「武器使用」「防衛作戦への参加」を明記の『海警法案』全文発表
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2021年08月25日 15:56 [加藤幸成(かとう・ゆきなり)氏]1973年富山県生まれ。2004年に東京大で博士(薬学)、15年に山形大で博士(医学)をそれぞれ取得した。12年から現職。医師・薬剤師。48歳。
[メモ]抗体カクテル療法は米バイオ企業リジェネロン・ファーマシューティカルズが開発した。昨年10月、トランプ前米大統領が未承認ながら特例で投与を受け「神の恵みだ。(感染した)皆さんにも同じ治療を受けてもらいたい」と絶賛した。翌11月、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可を出した。
日本では今年7月、特例承認された。厚生労働省は当初、投与後の容体悪化に対応できる医療機関や宿泊施設で、入院患者のみに投与を認めていた。各地の病床逼迫(ひっぱく)を受け、外来患者に対しても投与を認める方針に転換した。(注3)
(注3)2021年6月30日 18時18分
中外製薬はアメリカで緊急使用許可が出ている開発中の新型コロナウイルスの治療薬について厚生労働省に承認を求める申請を行いました。
承認申請が行われたのは「カシリビマブ」と「イムデビマブ」と呼ばれる2種類の医薬品です。同時に投与することで新型コロナウイルスの働きを抑える中和抗体を作り出す「抗体カクテル療法」という治療法を採用しています。
中外製薬によりますと、海外の治験では入院や死亡のリスクをおよそ70%減らす効果が確認されたということです。
去年2020年11月には入院をしていない患者への治療薬としてアメリカのFDA=食品医薬品局から緊急使用の許可を取得し、2021年6月29日、厚生労働省にも承認申請を行ったということです。
変異した新型コロナウイルスへの効果も期待できるとされ、承認されればことし国内に供給する分を日本政府が確保することで合意しているということです。
中外製薬は「変異ウイルスの感染拡大など流行が長期化して新たな治療の選択肢が必要とされている。1日も早く患者に届けられるよう規制当局と緊密に協働していく」などとコメントしています。
新型コロナウイルス感染症の治療薬「抗体カクテル療法」とはどのようなものなのでしょうか。初の軽症者向けの薬で、患者の重症化と医療体制の崩壊を防ぐ切り札として期待されています。人工的に作った抗体を薬とする研究でリードする東北大大学院医学系研究科の加藤幸成教授に、専門用語を極力使わず、わかりやすく教えてもらいました。(編集局コンテンツセンター・佐藤理史)
■飲み薬にはできず
―抗体カクテル療法は頼みの綱になりますか。
効果などを調べた海外の試験では、重症化リスクが7割下がったというデータがあります。ちゃんと医療現場で定着すれば、来年には流行は収束すると思います。そう簡単ではないかもしれませんが、ワクチンだけに頼るよりいいでしょう。
―そもそも抗体とは何ですか。
体に侵入したウイルスや細菌を無力化したり、働きを弱めたりする免疫の働きの一つです。一つのウイルスには一つの抗体が対応しています。体内には1000万、1億という膨大な種類の抗体があります。
ウイルスが体の細胞に入り込み、増殖することで感染します。対する抗体はウイルスの表面にくっついて体に入り込むのを防ぎ、増殖させないようにします。
―では、自らの抗体で新型コロナも治りますか。
10日間ほど耐えられれば治りますが、新型コロナは増殖が速く、その前に軍勢で負けてしまいます。ですから、増殖が進む前の軽症のうちに(発症から原則7日以内)、作った抗体を送り込み、自らの免疫が働くまで時間を稼ぐ必要があるのです。
―点滴ではなく、飲み薬にはなりませんか。
抗体は血液や体液の中に存在するタンパク質です。口から摂取したらアミノ酸になって、筋肉になるだけです。
今後怪しいサプリメントが出てくるかもしれないので、覚えておいた方がいいでしょう。
―抗体カクテル療法で2種類の抗体を交ぜて使うのはなぜですか。
1種類では効かなかったからです。ある抗体が、あるウイルスにくっつく箇所は決まっています。その場所で変異が起きるとくっつかなくなります。また、1種類ずつ順に使っていたら、その間に患者は重症化し、亡くなってしまいます。
―さらに変異が進んだら効かなくなりますか。
2カ所とも変異が起きたら、新たな製剤が必要になります。ただ、この2種類は人工知能(AI)を使って、変異しにくいところを選び取っていると予想されます。
がん細胞と違って、ウイルスを狙い撃つのは比較的簡単です。変異さえしなければ、すぐにやっつけられるのです。ただし、変異のスピードは予想以上に速い。変異の速度を抑えるには、人流(人の流れ)制限しかありません。この点は政治の問題になります。
―たくさん交ぜれば、もっと効くのでは。
理論的には3、4種類を交ぜれば効果は上がりますが、価格も3、4倍になるので現実的ではありません。本来なら、抗体医薬は1種類で効かなければ認可されません。2種類を交ぜるだけでも相当異例です。
■他の医薬にも広がる
―具体的にはどのように作るのですか。
危なくないように処理したウイルスをマウスに打ち、抗体を生み出すB細胞というリンパ球を取り出し、ウイルスに反応する抗体を探し当てます。遺伝子工学の技術で9割以上を人の遺伝子に変えれば、安全に人に投与できます。「ヒト化抗体」といい、カクテル療法でも用いられていて、この研究室でも日々行っています。
感染した患者やワクチンを接種した人から直接B細胞を持ってくる「ヒト抗体」もあります。医薬品を作るのにどちらが優れているか、現時点で答えは出ていません。
―最先端の技術なのですか。
ヒト化抗体は最近の技術ですが、人工抗体は1970年代からあります。ただ、今はスピード感が大きく違います。昨年6月の段階で、中国ではサルに効く新型コロナの抗体医薬ができたし、米国では患者への試験投与が始まりました。
―抗体医薬は他の分野でも広がっていますか。
年間の売上高が1000億円を超える画期的な新薬は「ブロックバスター」と呼ばれます。そんな抗体医薬が2000年代から次々と登場しています。
かつては治らないと思われてきた関節リウマチや悪性黒色腫(メラノーマ)の治療薬が出ています。アトピー性皮膚炎、片頭痛、アルツハイマー病などでも開発が進んでいます。
―加藤教授の研究室は新型コロナに関わりがありますか。
がんの抗体医薬をつくることを専門にしていますが、さまざまな抗体をつくって「抗体バンク」を運営しています。
新型コロナに対する抗体も複数開発し、無償で譲り渡しています。組み合わせでいいカクテル療法になるのでは、というアイデアがあれば、自由に使ってもらいたいと思います。