★スペインかぜは3年間(1918~1920)流行終息、肺炎ウイルス感染症COVID-19は3年間(2019~2021)流行中か>
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〇スペインかぜ(英語: 1918 flu pandemic, Spanish flu、スペイン語: La pandemia de gripe de 1918、gran pandemia de gripe、gripe española)は、一般的に1918年から1920年[2]にかけ全世界的に大流行したH1N1亜型インフルエンザの通称。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によるインフルエンザ・パンデミック重度指数(PSI)においては最上位のカテゴリー5に分類される[3]。
全世界で5億人が感染したとされ[4][5]、 世界人口(18億-19億)のおよそ27%(CDCによれば3分の1[6])とされており、 これには北極および太平洋諸国人口も含まれる。死亡者数は5,000万-1億人以上[7]、おそらくは1億人を超えていたと推定されており、人類史上最も死者を出したパンデミックのひとつである[8][9]。現状の歴史的・疫学的データでは、その地理的起源を特定できていない[4]。
流行源は特定できていないが、初期にスペインから感染拡大の情報がもたらされたため、この名で呼ばれている[10][11]。パンデミックが始まった1918年は第一次世界大戦中であり、世界で情報が検閲されていた中でスペインは中立国であったため戦時の情報統制下になく、感染症による被害が自由に報道されていた[10][11]。一説によると、この大流行により多くの死者が出たことで徴兵できる成人男性が減ったため、第一次世界大戦の終結が早まったといわれている[12]。
〇新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)
2019年11月22日に中華人民共和国湖北省武漢市で「原因不明のウイルス性肺炎」が初めて確認され、その後は武漢市内から中国大陸に感染が拡がり、中国以外の国家と地域に拡大していった[8]。新型コロナウイルスの特徴はこれまでの重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)等と同様と思われていたが、過去にない潜伏性の高さから、人類の経済活動を利用して急速に感染を拡大し、2020年1月30日に世界保健機関 (WHO) は6回目となる「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」を宣言[9] した。2月28日にはこの疾患が世界規模で流行する危険性について最高レベルの「非常に高い」と評価し[10]、3月11日、テドロス・アダノムWHO事務局長はWHOの基準を逸脱してパンデミック(世界的流行)相当との認識を表明した[11][12]。
パンデミック発生以降、未曾有の事態に情報が錯綜し、世界各地で人種差別、イデオロギーの対立などの問題が顕在化した。新型コロナウイルスの流入を防ぐために世界各国は入国制限を掛けたが、自覚症状が乏しいなどの高い潜伏性を持つ新型コロナウイルスは各国の水際対策を潜り抜けて180以上の国と地域に流行の影響を及ぼし、中国、韓国、イタリアやスペインを始め、日本やアジア諸国、欧州、アメリカなどで大規模な流行が発生した[13]。これにより、世界各国の主要都市で相次いでロックダウン(都市封鎖・移動制限)が実施され、需要やサプライチェーンを阻害したことで、コロナ・ショックと呼ばれる社会・経済的影響を引き起こした。特に、デジタル化できない事業に対する大幅な需要減(特に旅行・伝統文化・イベント業界の売上高は2020年5月の前年同月比で軒並み99%減[14])とサプライチェーンの混乱は実体経済に深刻なダメージを与えた。その後、経済活動と感染拡大防止の両立が試行されるも、世界各国の対応は難航しており、多くの国が経済活動を再開した結果、全世界の感染者数は再び指数関数的に伸び始めた。コロナ・ショック前後の社会を区別するため、『ビフォーコロナ』『アンダーコロナ』『ウィズコロナ』『アフターコロナ』『ポストコロナ』などの用語も提唱されている[15]。
現在もなお、感染症流行の収束の見通しは立っていない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%9A%84%E6%B5%81%E8%A1%8C_(2019%E5%B9%B4-)