【北京=三塚聖平】北京市など中国の大都市を中心に、新型コロナウイルスの感染が急速に広がっているもようだ。
7日以降、感染拡大を徹底的に食い止める「ゼロコロナ」政策の大幅緩和が進んだ結果、PCR検査数が減り、当局が確認する感染者数は減少傾向にあるが、医療機関の利用者は逆に急増している。
中国政府は12日、中国本土で11日に報告された感染者が空港での検疫による確認などを除き8626人だったと発表した。
香港メディアによると、1万人を下回るのは約1カ月ぶりで、そのうち北京の感染者数は1137人だった。
ただ、実際には、感染者数は相当な勢いで増えているとみられる。
現在、大幅緩和を受けて病院など一部を除き、PCR検査の陰性証明書の提示は不要だ。
検査を受ける人が減り、当局による実態把握が難しくなる中、発熱外来のある病院には、数時間待ちの行列ができていると伝えられる。
中国メディアによると、北京では救急車の出動要請が普段の約6倍に相当する3万件超になった。
当局は、重篤な状態でなければ救急車の利用を控えるよう求めているという。
https://www.sankei.com/article/20221212-5BUPWCM7I5PQ3FGMFNFJC77ECM/?733302
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