国民生活センターより
PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)(注1)には、「電気マッサージ器」に関して、「電器店でマッサージ器を買って3日目に圧迫骨折した」「フットマッサージ器を使用していたところ、太ももが内出血した」といった危害(注2)に関する相談が253件(注3)寄せられており、増加傾向にあります。体の疲れを癒すための家庭用電気マッサージ器ですが、時には大きな事故につながる可能性があります。
そこで、家庭用電気マッサージ器(注4)について、事故の傾向及び消費者の使用実態等の調査を実施し、トラブルの拡大防止のため、消費者に注意を呼び掛けるとともに、業界団体に要望し、関係機関に情報提供を行います。
- (注1)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する情報を蓄積しているデータベースのこと
- (注2)危害とは、商品・役務・設備に関連して、身体にけが、病気等の疾病(危害)を受けたもの
- (注3)受付年月日:2010年4月1日~2015年11月30日。2015年12月18日現在登録分まで。
- (注4)今回の調査において家庭用電気マッサージ器とは、家庭用に設計された電動のマッサージ器で空気圧による圧迫機能や、もみ機能が備わったもの。なかには医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律により定められた条件を満たして、家庭用管理医療機器として家庭用電気マッサージ器や家庭用エアーマッサージ器などの認証を受けた製品を含む。
主に内蔵される装置には、もみ機能の装置や、空気圧による圧迫装置やローラー式突起物による圧迫装置などがあり、1種類の装置のみで構成されている機器だけでなく、複数の種類の各マッサージ装置を組み合わせて構成されている機器もある
主な相談事例
マッサージチェア
- 【事例】
- マッサージチェアを体験したら腕もみ機能で腕が腫れた。
- (2015年1月受付、被害者:70歳代、男性)
フットマッサージャー
- 【事例】
- 危ないと感じて停止ボタンを押したら足が強く挟まれたまま停止した。今も足がしびれたような状態だ。
- (2013年1月受付、被害者:30歳代、女性)
ベッド型マッサージ器
- 【事例】
- 販売員にマッサージ器を止めてほしいと言ったが聞き入れられなかった。背骨を痛めたため、直後からまっすぐ立てなくなり、寝返りも打てない。
- (2014年4月受付、被害者:60歳代、女性)
首および肩掛け式マッサージ器
- 【事例】
- 高齢の母が使用中に肩と胸の骨を骨折した。
- (2014年6月受付、被害者:80歳代、女性)