『マネーボイス』資産運用ニュースより
投資詐欺を見破れ!ダマす人・ダマされる人それぞれの特徴とは?
ダマす人の特徴
投資とは、一般に運用者、資金の管理者、販売者がいて、場合によってはさらに紹介者が間に入ります。詐欺は全員がグルの場合もあれば、誰かが詐欺を働き、他の人はそれに気づいていない場合など、いくつかのパターンがあります。
自分自身もダマされていると知らずに、他人に紹介してしまう場合を除き、詐欺案件だとわかっていながら商品を他人に紹介する人間には、だいたい以下のような特徴が見られます。
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(1)多くの人が持つ欲求を刺激するような文言で誘いかける
「簡単に儲かります」「これで人生が変わりました」「次はあなたの番です」といったような誘い文句で相手の注意を引きます。
(2)数量や期限を区切って購買意欲を刺激する
相手に考えさせずに「今、申し込まなきゃ」と思わせる手口です。
(3)札束の写真を掲載したり、成功事例を誇示する
羽振りのいい様子を見せて、投資家を募る手法です。
(4)良心的な業者を装う
多くの人が、紹介者の人柄を見て「こんないい人がダマすはずがない」「この人なら信じられる」と思い込んでダマされます。
(5)曖昧で実態のない話をする
多くの場合、裏付けの話はせずに、「これだけ儲かります」「何%の利回りが期待できます」といった話に終始します。
…いかがでしょうか? こうした特徴に共通していえることとして、詐欺師は多くの人が抱いている「どこかに起死回生の策があって、それを見つければ自分も成功できるのではないか」という幻想を焚きつけているということです。相手はこちらの深層心理をうまく突いてきます。
ダマされる人の特徴
続いて、概ねダマされる人に見られる特徴を挙げておきます。決して「ここに当てはまらなければ大丈夫」というわけでもありませんが、ご覧の通り、おそらく誰でも1個や2個は当てはまるのではないでしょうか。つまり「自分もいつ詐欺に遭うかわからない」という心構えが必要ということです。
(1)ゆとりがない
時間的、心理的に余裕がない人は、深く考えることができずにダマされやすくなります。
(2)寂しさや不安を抱えている
「何かで心の隙間を埋めたい」「安心したい」という思いを、詐欺師に突かれてダマされます。
(3)「ダマされた」という事実を認めたがらない
このタイプの人は、ダマされた分を取り返そうとして、余計傷口を広げてしまいがちです。
(4)「自分はダマされない」という思い込みがある
他の分野で成功している人は、その成功法則を投資の世界にも持ち込んでしまい、ダマされてしまうことが多々あります。
(5)「今回はたまたまニセモノに引っかかってしまったが、ホンモノは他にある」と信じている
「一発逆転」願望の強い人の多くが持っている考え方です。
…いかがでしょうか? ダマされるパターンとは、大抵が「知人や知人を介しての紹介」という案件です。「自分が信頼している人からの紹介」となると、どうしても仲介してくれた人の信用を基準に話を聞いてしまうのです。けれど実際には、知人もダマされているパターンが多いことは、先にもお伝えした通りです
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