A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

上野から王子へ4

2007年10月18日 | その日その日
上野を起点に、鴬谷、日暮里、西日暮里と上野台地を歩く。わずか二十数メートルの標高の崖だが、ほとんどは崖際に家屋が建ち、崖際の道をたどれることの方が少ない。波状に崖際に接近しては、遠ざかることを繰り返し、時には切り通しの陸橋を渡り、時には崖下の道を歩くことになる。眼下は、現在は京浜東北線が走っているが、縄文海進期には海だったわけだ。

谷中墓地近くの喫茶店で、昼食を取って一休み。さらに田端、上中里と北上し、王子まで歩く。江戸市民なら、毎日これくらいは歩いていたことであろう。どこもひっそりとしていいて、東京のはじっこ感が漂っている。崖上の生活というものは、どんな暮らしぶりであろうか。赤羽の明星学園まで歩けそうだったが、目的地点まで到達したので、ひとまず学術的踏査を終了したのだった。