風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

想い出の風景 青蓮院 京都市

2019-07-16 | 京都府
 京都市東山区粟田口にある青蓮院です。
 三千院、妙法院とともに天台宗の三門跡寺院(皇族や摂関家が住職をつとめる寺院)とされています。
 江戸期、御所が火災の際には仮御所となったため、地名にちなんで粟田御所ともいわれています。

①門前の大楠です。
 樹齢800年ともいわれており、このような楠の古木が5本あります。


②青蓮院にちなんだこの蓮のふすま絵は現代絵画のようで色彩、配色が見事です。
 青い蓮華は存在しないので、赤、白、黄色の蓮華と青い蓮の葉が描かれています。





④室町期の相阿弥作の見事な池泉回遊式庭園。
 後で下りて歩きます。


➄宸殿の左近の桜、右近の橘。
 京都御所だけでなく大覚寺などでも見られます。


⑥宸殿と小御所の間の小庭。


⑦粟田山の山すそを擁して作られた竹の道などを歩きます。


⑧宸殿前の庭。


⑨宸殿。


⑩大楠の下は樹の精霊が宿り、涼感が漂っているようです。

想い出の風景 白川・石橋と柳の道 京都市

2019-07-06 | 京都府
 「想い出の風景」を季節に見合った10枚以内の写真で振り返っています。
 京都市知恩院の黒門から京都華頂大学の前の華頂道を下って行くと、知恩院の古門に至ります。
 その古門の前に白川に架かる石橋があります。
 古門前の石橋から三条に至る白川沿いの道は、風情あふれる柳の道です。
 梅雨のなか休み、蒸し暑い日です。

①柳の向こうに石橋が見えます。


②車も通る二車線の頑丈な石橋です。
古門から一直線のかなたに知恩院。








➄この石橋の上流に人ひとりがやっと通れる石橋があります。
 行者橋、阿闍梨橋などの呼び名もある古川の一本橋です。
 川岸に鴨が1羽うずくまっています。


⑥うずくまっていた鴨が少し歩き出しました。


⑦私も一本橋を渡りに行きました。
 川の横断幕には「白川あわた夏まつり」とあります。








⑩この柳の道は三条まで約350mにわたって続いています。


想い出の風景 退蔵院~妙心寺 京都市

2019-07-01 | 京都府
 「想い出の風景」を季節に見合った10枚以内の写真で振り返っています。
 京都市右京区妙心寺の退蔵院です。
 昭和の名庭、余香苑などをめぐります。







③パラシュートを広げたような紅しだれ桜。


④陽の庭。
 こちらは白い砂が使われています。


➄妙心寺の塔頭、退蔵院の余香苑(よこうえん)をめぐります。
 名造園家中根金作によって作られた余香苑。
 850坪にも及ぶ池泉回遊式の庭園です。
 昭和の名庭のひとつといわれています。





⑦つくばいと水琴窟(すいきんくつ)。
 つくばいの下に伏せ込まれた瓶に水の落ちる音が反響し、妙なる琴の音のように聞こえるという風流です。


⑧ひょうたん池。








想い出の風景 永観堂・青もみじ 京都市

2019-06-22 | 京都府
 京都市左京区永観堂の青もみじです。
 紅葉期の大混雑が考えられないような静かで美しい永観堂です。

①寺務所と多宝塔。


②阿弥陀堂のしとみ戸と青もみじ。


③小さな池には半夏生と睡蓮。


④苔も美しいです。


➄正面は画仙堂。


⑥放生池。
 境内には春もみじも多く植えられています。





⑧青もみじ越の多宝塔。





⑩園内のせせらぎと赤や青のもみじ。


 綾錦の見事な紅葉はあるものの、ラッシュアワーのような混雑と喧噪の中の11月末の永観堂はこりごりです。
 巷間言われる「もみじの永観堂」とは、今の時期の青もみじのことを言うのだと思い知った次第です(^^)。

想い出の風景 落柿舎・滝口寺 京都市

2019-06-13 | 京都府
 京都市、嵯峨野、落柿舎(らくししゃ)、滝口寺などです。

①芭蕉の門下、向井去来の住居だった落柿舎。
 この門前が一番絵になります。


②いいところへ観光人力車が来てくれました。


③簑と笠は主の在否を知らせたものとされています。








⑥平家物語ゆかりの滝口寺。








⑨ちょっと雰囲気のある店ですが、陶器のみみずくが多いようです。
 信楽のたぬきと福助も(^^)。


⑩嵯峨野は竹の道です。