風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

三陸海岸① 北山崎

2016-11-16 | 東北
 青森市から岩手県久慈市を経て、三陸復興国立公園の中心的地域に向かいます。
 10月14日の写真です。

①岩手県普代村、黒崎展望台からの眺望。











⑤黒崎灯台。
 貨物船を待って写しています。





⑦北緯40度モニュメント。
 秋田県入道崎でも、北緯40度のモニュメントを見ました。


⑧三陸復興国立公園。
 この「復興」という文字が、早期に「海岸」という文字に変わることを念願します。


⑨北山崎第1展望台から、海のアルプスともよばれる豪快な海岸を見ます。
 ちょうど遊覧船が来ました。








⑫363段の階段を下った第2展望台から。


⑬この展望台のほうが海に突き出しているため、北山崎のダイナミックな風景がよく見えます。


⑭白い浜ギクが咲いています。












 震災関連の写真も少しは写して来ましたが、このブログでご紹介するのは、自然風景の写真だけに限定いたします。

奥会津・只見川に沿って② 金山~六十里越峠

2016-11-08 | 東北
 福島県奥会津地方を只見川に沿って、国道252号をさかのぼって走っています。
 今回は金山町から新潟県との県境、田子倉湖を見下ろす六十里越峠までです。
 私はこの国道252号を会津坂下から新潟県の魚沼市小出まで、2回半走っています。
 半というのは、5月の連休に走っていて、田子倉湖の上り口で急遽、なだれのため通行止めになり、会津坂下まで戻ったことがあったからです。

①金山町地内の奥会津らしい民家です。
 青いトタン屋根、柿の実が色づき、遠くの山を霧が流れています。
 奥会津には、日本の原風景のような、郷愁を誘う風景があふれています。








④会津川口駅近く、只見川は上田ダムのダム湖となり、広くゆったりと流れています。
 只見線は会津川口駅と只見駅の間が、災害により不通となっています。





⑥只見町地内へ入ってきました。
 ダム湖のトンネルを抜ければ、会津のマッターホルンといわれる蒲生岳(828m)の鋭鋒が目に飛び込んできます。











⑩田子倉ダムの堰堤からみた下流部の只見ダム。
 田子倉ダムは最大出力40万kw。
 ちなみに只見川にかかるダムの総電力量は220万kw。
 大電源地帯です。





⑫あいよしの滝。
 落差25m、これは上流の滝。
 下流の滝は直接田子倉湖に落ちていて、湖上からでないと見えません。








⑮国道252号が走る会津と越後の国境の峠は、昔から六十里越えといわれる交通の難所でした。
 「会越の窓開く」当時の首相の揮毫による記念碑が建っています。





⑰田子倉ダム周辺は越後三山只見国定公園に指定されています。
 自然湖に劣らない風景です。

奥会津・只見川に沿って① 会津柳津~金山

2016-11-07 | 東北
 福島県奥会津地方を只見川に沿ってさかのぼって行きます。
 出来るだけ只見川に沿って行くということで、会津若松から会津坂下(ばんげ)まで高速道を使い、会津坂下から只見川沿いの国道252号を走ります。
 2回に分けて掲載します。
 10月17日の写真です。

①私は食べ物ネタを扱わないのを原則としていますが(扱おうにも、これといったものを食べていないこともあります)、その原則を初めて破ります、といってもグルメではなく、たかがまんじゅうです。
 会津柳津(やないづ)の名物、あわまんじゅうです。


②以前にも来たことのある、お菓子屋さんです。
 あわまんじゅうは柳津の虚空蔵菩薩に奉納されるものです。
 8時過ぎなのでまだ、出来上がっていません。


③家への土産用と店内で食べる分をお願いしました。
 座ってお待ちくださいといわれ、漬け物とお茶をいただきながら、出来上がるのを待ちます。


④左があわまんじゅう、右は茶まんじゅう。
 まんじゅうといっても、餅のような食感です。
 ここのは甘みがおさえてあり、熱い間は甘さが物足りないくらいです。
 しばらく置いて冷たくなってからのほうが、ほどよい甘さ加減になります。


⑤その虚空蔵菩薩圓蔵寺。
 参道にはあわまんじゅうの店が数軒あります。





⑦道の駅会津柳津からの圓蔵寺。
 セイタカアワダチソウもこうして見ると、彩りを添えてくれます。


⑧雨上がりの只見川。
 深い谷を刻んでいます。


⑨谷からの風景を探して脇道を走っていたら、前方から会津若松行きの列車が来ました。
 私はこういうときしか列車を写すことはないのですが、元といっても40数年前は、今でいう乗り鉄でした。
 列車を見れば、乗って車窓からの風景を楽しみたい、レールの響きを聞きながら遠くへ行き、旅情を味わいたいとの思いは湧いてきます。


⑩只見川はダムの連続です。
 河床が見えてくればその上流はダムです。


⑪雨上がりに湧き上がる霧や雲。
 ゾクゾクする景色です。





⑬小さな滝ですが、名前は分かりません。








⑯金山町は奥会津らしい赤いトタン屋根の民家が、ところどころにあります。


⑰いつも車を止めて写してしまいます。




 
 時間的には、会津から磐越道、北陸道、関越道まわりで魚沼へ出たほうが早いのですが、このようななつかしい風景を見たいので、帰り道だけ奥会津を走ってきます。

津軽路を南へ 竜飛崎・津軽平野

2016-11-02 | 東北
 青森県竜飛崎です。
 これから津軽半島を南へ向かいます。

①白亜の灯台、後ろに光るのは日本海。


②海峡を見下ろすのは、レーダー。


③白波立つ海峡の奥は下北半島です。
 私は本州の最北端、大間崎へ2度行ったことがあります。
 大間崎は断崖絶壁になっておらず、平坦なところに食堂や土産物屋が多く、さいはてムードに欠けるところです。
 しみじみと海峡の旅情に浸るには、この竜飛崎それも龍泊ラインを経由してやってくるのが一番だと思います。


④この後向かう竜飛漁港。


⑤竜飛漁港から先ほどまでいた、逆光の灯台を見上げています。





⑦竜飛崎は3度目です。
 20年以上前に泊まった民宿は、廃業していました。





⑨外ヶ浜町三厩梹榔(みんまやひょうろう)。
 小規模ながら舟屋があります。






⑪小さな船だまりと舟屋が見えます。


⑫青森市郊外。
 時雨が上がり、時折日が射してきました。


⑬藁ボックリの向こうで、ご夫婦で農作業です。
 後ろは北海道新幹線。





⑮最初この旗を遠くから見たときは「ふりーでん」??でした。
 近づいて「無料ご自由にどうぞ」でほほえましく、うれしくなりました。
 わが家では、家の横の小さな畑で行う農作業用の藁を調達するのに、毎年苦労しています。
 この「ふりーでん」が近くにあれば、ありがたいです。


⑯左は雪国の道路際によく見かける防雪柵です。


⑰津軽平野に日没が近づいてきました。
 左は八甲田山の山裾ですが、中腹以上は雲の中です。


⑱整然と並ぶ稲藁の列の影が、長くなってきました。

津軽路を北へ③ 龍泊ライン・竜飛崎

2016-11-01 | 東北
 青森県津軽半島の竜飛崎と小泊を結ぶ国道339号、通称龍泊(たつどまり)ライン(「りゅうはく」ラインの方がいいやすいです)を、竜飛崎に向かって北上します。
 10月13日の写真です。

①快適な交通量の少ない龍泊ラインを走っています。
 山中から道の駅「こどまり」に下って来ると、海の向こうに突然といった感じで、北海道の山々が見えてきます。


②少し見にくいですが、青年がひとり海に向かって一心に竿を投げています。
 私は少しの間、ながめていました。


③七ツ滝、落差20m。
 冬の季節風により樹木の生育しない、荒々しい岩肌を段落を作って流れ落ちてきます。
 写している私の後ろから、強風が背中と三脚を揺らしています。


④私は今回の旅行でも、ほとんど三脚を使っていません。
 三脚がないと行動が楽だし、他の人の迷惑にもならず、自由なアングルがすぐとれ、しかもカメラ機能などの向上により、十分に絵になります。
 しかし、滝や渓流は別です。
 これらを写すときだけは、三脚を使わないと写真になりません。


⑤小さな集落。
 つい、生業は何をと思ってしまいます。


⑥心引かれる逆光に輝く銀色の海です。





⑧廃屋らしい家が一軒。


⑨銀色の海に黒い雲の影がさまざまな紋様を描き、雲の動きとともに変化して行きます。


⑩ヒバとブナの原生林です。





⑫龍泊ラインはシーサイドロードから、山岳ワインディングロードに変わってきました。
 「ロング・アンド・ワインディングロード」・・名曲です、・・関係ないですが・・。


⑬眺瞰台という展望台。
 津軽海峡と北海道の白神岬や松前方面がよく見えます。


⑭津軽海峡といわずとも「海峡」だけでイメージされるのは、この津軽海峡です。
 その海峡を船舶が二隻、並んで行きます。


⑮ヒバの立ち枯れが目につきます。


⑯日本海方向は、光る海と刻々と変化する雲の影。
 そして黒く突き出た小泊岬の半島。
 見飽きない風景です。





⑱竜飛崎灯台。
 津軽半島の、そして本州のどん詰まりまでやって来ました。
 これより北へは、もう車では行けません。
 残念ながら南へ引き返して行くしかありません。