風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

石の芸術・深野のだんだん田 その2

2015-07-11 | 三重県・山・中勢
 松阪市飯南町の棚田百選・深野のだんだん田です。
 だんだん田を長野地区まで下ってきました。
 これから行きつ戻りつしながらも、駐車場のある棚田上部まで上って行きます。

①~⑦その1の下りでも、振り返り振り返りして見上げながら棚田風景を写してきたが、上りのほうが石積みの規模や造詣の妙がよく分かる。
 300万個以上の石がすべて人の手だけで、ひとつひとつ積み上げられてきた。
 よくぞ先人はこれを造り、これまで維持してきたものだと驚嘆する思いだ。
 また、これまで見てきたように、放棄された棚田がほとんど見当たらない。
 自らの田んぼとはいいながら、これを維持管理している人々に深く敬意を表したい。














⑧⑨だんだん田だけでなく、石積みのだんだん畑もあり、茶畑となっているところが多い。




⑩~⑫飯南地方のお茶は、温暖で降水量が多いなどという立地条件に恵まれ、この地の特産品となっている。
 三重県産のお茶は「伊勢茶」として全国の生産量の第3位の位置にある。
 この地で生産されるお茶は、普通の煎茶より長く蒸された「深蒸煎茶」が多く、伊勢茶の中の松阪茶としても普及されている。
 飯南出身の友人から毎年新茶をもらう。
 香りのよいおいしいお茶である。






⑬茶畑の際に、切りだされた石が置いてあった。
 石垣の補修用に用意されているのだろう。


⑭屋根の高さに田んぼがあるが、このへんでは当たり前の風景だ。


⑮花々が咲いている向こうに、ヘルメットをかぶったガードマンらしい人が、獣の番をしている、と思って近寄っていったら女性の人形のかかしのパフォーマンスだった(^^)。


⑯⑰山に向かって左側の道を上っていく。
 こちら側は小さなだんだん田となっている。




⑱再び棚田上部の風景。
 上から見下ろすと、ある程度の棚田の広がりは分かるが、石積みのスケールは分かりにくい。


⑲⑳下から見上げてこそ、深野のだんだん田の石積みの壮大さが実感できる。


 
 
 次回は、穴虫の里のハスです。

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