本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

ヒッチコック『Rebeccaレベッカ』

2005-08-12 16:44:17 | 
*今日の御題はヒッチコック渡米後第一作『レベッカ』である。1940年作品。
 この頃になると流石に映画は丁寧な造りになっていて、131分の大作も安心して(?)見ていられる。ベストセラー小説の、ロバート・E・シャーウッドと「ジョージ・ハリソン(!)」の脚本による映画化である。

*1939年9月にはドイツのポーランド侵攻があり、1941年12月には日本軍による真珠湾攻撃があった。第一次世界大戦後疲弊していたヨーロッパに比して、『世界の工場』としての繁栄を謳歌していたアメリカは国土が戦場になることもなく、この余裕があったのである。

*富豪の後妻となったマリアン(ジョーン・フォンテイン)が、『マンダレー』という不気味な大邸宅に入って、今は亡き前妻『レベッカ』の影に怯えるというストーリーだが、レベッカが実際にはどういう女性だったかという映像は、只一つの例外を除けば映画には出て来ない。
 レベッカ像はあくまで伝聞推定の範囲に留まる、謎の美女なのである。

*例外というのはマリアンがダンバースという女中頭(?)の術中に陥って心ならずも生前のレベッカの仮装をしてしまい、夫マキシム(ご存知ローレンス・オリヴィエ)にこっぴどく怒られるシーンである。

*このダンバースというのがかなりキテイル、アブナイ女執事で「こんな女早く首にしてしまえばいいのに!」とやきもきしても駄目、それでは映画にならない。

*ダンバース夫人を先頭に、マリアンは最後の最後まで苛め抜かれて、夫マキシムもピンチになったりして、わあ、可哀相、ハラハラドキドキの131分で、この映画も昔見ている筈だけど、ポツリポツリとしか記憶にかかって来なかった。


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