「安倍首相も気が気じゃない」(C)日刊ゲンダイ
集団的自衛権に「待った!」 地方から“安倍降ろし”の狼煙
2014年7月18日
集団的自衛権の行使をごり押しで閣議決定した安倍政権に強烈なパンチが飛び出した。三重県松阪市の山中光茂市長(38)が「閣議決定は違憲」として、国を相手に訴訟を起こす方針を表明したのだ。いまは一地方の首長の反乱だが、こうした動きは今後、燎原の火の如く広がっていく。
「閣議決定は一内閣の暴挙で憲法違反。司法の場において、ノーを突きつけなければならない」――。
17日、山中氏は会見を開いてこう訴えた。以前から「平和国家の原点を壊す政府の行為にしっかりと行動を起こさねばならない」と、市民団体「ピースウイング」の設立に向けて活動してきた山中氏は、同団体が発足したことも報告した。「ピースウイング議員の会」という組織も同時に発足し、両団体が母体となって国家賠償訴訟を行うという。
すでに議員の会には松阪市議だけで5人、全国10県の地方議員35人を合わせて計40人が名を連ねている。会見にはそのうち20人が駆けつけて山中氏を声援、一般市民の支持者も40人が参加した。これから賛同者が増えるのは間違いない。
山中氏に話を聞いた。
「抗議活動では安倍政権を容易に壊せないため、司法の力を最大限に使おうと決めました。裁判の具体的な方法はこれから詰めますが、現時点では集団的自衛権容認の閣議決定が違憲であり、国民の『平和的生存権』が害されることを訴えていく方針です。きのうまでに全国から1万件を超える激励のメールや電話、ファクスをいただいています。8月1日に松阪市内の商工会議所で第1回の市民集会を開き、運動を広げていきます」
■1人100万円の賠償訴訟で大きなうねり
山中氏は1976年生まれ。慶大法学部を卒業後、群馬大医学部に進み、2003年に医師免許を取得。同年、松下政経塾に入塾している。民主党三重県総支部連合会事務局長などを経て、07年4月の三重県議選で当選。09年2月に松阪市長に就任した。
市長選では民主党の支援は受けず、現在は無所属だ。「集団的自衛権の問題では民主党ほか、みんなの党や維新の会など野党も腰が引けてしまっている。だからこそ地方から安倍政権の横暴を訴えなければなりません」と既成政党に批判的でもある。
「全国の市長が一緒に立ち上がれば、集団的自衛権をストップさせることができます」と期待を寄せるのは憲法学者で慶大名誉教授の小林節氏だ。
「山中氏に賛同する全国の市長が100人集まり、大型の弁護団を味方につけて“日本の平和が毀損されて心が傷ついた”と、1人100万円の損害賠償を求めればいいのです。合計で1億円。同時に文化人も別に100人の組織をつくって1億円を要求する。安倍政権にとってショッキングな裁判になるし、最高裁だって無視できない大きなうねりとなります。国民は集団的自衛権の閣議決定がいかにおかしなものだったかに気づくはずです。最高裁の判決が下るまでに4年はかかるでしょうが、心配は要りません。2年後に参院選が、3年後には衆院選があります。国民が安倍政権の悪逆非道な正体に気づけば政権を奪い取ることだって不可能ではありません」
若き市長から火の手が上がった草の根運動。安倍政権は気が気じゃないはずである。
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以上引用終わり。
「集団的自衛権の問題では民主党ほか、みんなの党や維新の会など野党も腰が引けてしまっている。だからこそ地方から安倍政権の横暴を訴えなければなりません」と、こういう声が出て来るのを私は待ちかねていた。今はもう民主党なんかに頼る時代では毛頭ない。それどころか、民主党みたいな「背後霊もどき」にいつまでも付き纏われていてはみんなが迷惑する。「自然発生的に」集まっていい筈の「支持」が全部逃げて行ってしまうのだ。ここは「支持・推薦してくれる政党など一つも要らない」というのが正しい選択なのである。各「都市の連合」と言えば思い出されるのは往年のベストセラー・羽仁五郎著『都市の論理』である。ああいう元気のいい爺様はもう出て来ないのかと思うと寂しい限りだ。
cf.京大PDF文書。
7/21(月)追加記事:
内閣支持率、2次安倍政権で最低 不支持率と並ぶ
2014.7.20 21:04 [安倍内閣]
フジテレビ系の「新報道2001」が原則毎週実施している世論調査で、安倍晋三内閣の支持率が46・6%となり、平成24年12月の第2次政権発足以来、最低を記録した。内閣不支持率も現政権で最高となる46・6%。支持率と不支持率が並んだのも初めてだ。
調査は17日に首都圏の500人に対して行われた。内閣支持率は前週から6・4ポイント減り、5割を切ったのは先々週以来、2回目。不支持率は前週比5・4ポイント増え、4週連続で4割台となった。
集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定への反発や13日投開票の滋賀県知事選の与党候補落選、自民党の前神奈川県議が「脱法ハーブ」使用で逮捕されたことなどが複合的に影響したとみられる。
第2次安倍政権で支持・不支持率の差が最大だったのは昨年3月21日調査の63・8ポイント(支持率79・4%、不支持率15・6%)。
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安倍政権「ピーク過ぎた」政治塾で小沢代表「高い支持率、不思議だ」
2014.7.17 17:15(産経ニュース)
生活の党の小沢一郎代表は17日、自ら主宰する政治塾であいさつし、憲法解釈変更で集団的自衛権の行使を容認した安倍政権について、「国民にとって大変危うさをはらんでいる。ピークは過ぎたと思うが、なんとなく高い支持率を維持していることが不思議だ」と指摘した。
党所属議員が衆参両院で計9人にとどまる現状に関しては「微力を常に思い知らされている」と語った。開講式には政治家志望の若者ら約40人が出席した。小沢氏は20日も政治塾で講演する。
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以上で引用は終わる。