本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

トゥルー・クライム他。

2010-10-10 10:16:19 | 
1. トゥルー・クライム

 GyaO!で久しぶりにいい映画を観たという印象である。これまでにも何回も見始めて、数分で投げ出していた。ギャオは最近安っぽい映画が多いのである。

 クリント・イーストウッドはいわゆる『社会派』の映画を作る役者であるが、この映画では「鼻」(自分の嗅覚)だけを頼りに孤軍奮闘する型破りなジャーナリストを好演している。作中彼は警察も検事も弁護士も信用出来ない連中であることを事実をもって指摘し、何が「トゥルー・クライム」かを問いかけているのである。

goo映画によると: ↓

解説

死刑執行当日、無実の死刑囚を救うために奔走するヴェテラン新聞記者の姿を描くサスペンス。監督・製作・主演は「真夜中のサバナ」のクリント・イーストウッド。脚本は「チャイニーズ・ボックス」のラリー・グロス、「卒業白書」のポール・ブリックマン、「ディ-プエンド・オブ・オーシャン」のスティーヴン・シフ。原作はアンドリュー・クラヴァンの同名小説(創元推理文庫刊)。撮影のジャック・N・グリーン、音楽のレニー・ニーハウス、美術のヘンリー・バムステッド、編集のジョエル・コックスはイーストウッドの常連。共演は「アウト・オブ・サイト」のイザイア・ワシントン、「ヴァンパイア 最期の聖戦」のジェームズ・ウッズ、「リアル・ブロンド」のデニス・リアリー、「ジャッカル」のダイアン・ヴェノーラほか。他に、イ-ストウッドの娘フランシスカ・フィッシャー=イーストウッド、彼女の母で元恋人のフランシス・フィッシャー、現在の妻のダイナ・イーストウッドなど、イーストウッドの家族の女性陣が特別出演。

あらすじ

北カリフォルニアのオークランド。地元新聞オークランド・トリビューンのヴェテラン記者スティーヴ・エヴェレット(クリント・イーストウッド)はかつては敏腕で鳴らしたが、最近は酒とデスクのボブ(デニス・リアリー)の妻にまで手を出す女グセの悪さのせいでスランプ続き。彼は編集長アラン(ジェームズ・ウッズ)の命令で、サン・クエンティン刑務所で明日0時1分に死刑執行が決まった死刑囚フランク(イザイア・ワシントン) の取材に赴く。事件の担当で前夜エヴェレットと飲んだ後、不慮の事故で急死した同僚の女性記者ミシェルの代役に立てられたのだ。フランクの事件を調査し直したエヴェレットは、現場の物的証拠と証人の証言に重大な誤りがあるのを発見。だが、夢中になるあまり、仕事の合間に動物園へ連れて行った幼い愛娘ケイティ(フランシスカ・フィッシャー=イーストウッド)に怪我をさせてしまい、妻バーバラ(ダイアン・ヴェノーラ)には愛想を尽かされた。午後4時、刑務所でフランクと面会したエヴェレットは無罪を確信。知り合いの地方検事セシリア(フランシス・フィッシャー)から現場に裁判には出席しなかった黒人少年がいることを知った彼は、アランたちを相手に土壇場で無罪を勝ち取りスクープをものにすると大見得を切るが、処刑の時間は迫るばかり。彼はミシェルの自宅でファイルを調べ、少年の居所を突き止めるが、なんと彼はすでに死んでいた。だが、彼は死ぬ前に祖母のラッセル夫人に真相を告白しており、エヴェレットは彼女を連れ、死刑執行中止命令を出してもらうため、知事の元へ車で急行。かくして、死刑執行完了寸前に命令が下り、フランクは無罪放免となり、エヴェレットは再起を果たすのだった。

・・となっている。

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2.男はつらいよ(第17作)寅次郎夕焼け小焼け

 これは名作である。とりわけ芸者ぼたん役の太地喜和子が光っている。
 このシリーズには大物俳優を各界の巨匠として特別出演させる企画が(アラカンの殿様とか、片岡仁左衛門の陶芸家とかである)幾つかあって、今回は宇野重吉が日本画の大家として出演している。胡散臭い老人が実はその道の大家だったという筋立て自体はよくあるパターンで、私はあまり好きではない。

 お暇な方は志ん生の「抜け雀」をYouTubeからご覧いただきたい。



goo映画によると: ↓

あらすじ

春、4月。東京は葛飾柴叉の帝釈天は、入学祝いの親子連れで賑わっている。“とらや"を営むおいちゃん夫婦は、寅の妹さくらの一人息子・満男の新入学祝いで、大忙し。そんな所へ、久し振りに寅が、旅から帰って来た。ところが、さくらが元気がないので寅が問いただしてみると、満男の入学式の時に、先生が満男が寅の甥であると言ったところ、父兄が大笑いしたというのだ。寅はそれを聞いて怒ったが、おいちゃんたちに、笑った父兄より、笑われる寅が悪い、と決めつけられて大喧嘩の末、家を飛び出した。その夜、寅は場末の酒場でウサンくさい老人と知り合い、意気投合して、とらやに連れて来た。ところが翌朝、この老人はぜいたく三昧で、食事にも色々注文をつけて、おばちゃんを困らせる。そこで寅は老人に注意すると、老人はすっかり旅館だと思っていた、お世話になったお礼に、と一枚の紙にサラサラと絵を描き、これを神田の大雅堂に持っていけば金になる、といって寅に渡した。半信半疑の寅だったが、店の主人に恐る恐るその絵を渡すと、驚いた主人は7万円もの大金を寅に払ったのだ。この老人こそ、日本画壇の第一人者・池ノ内青観だったのだ……。それから数日後、兵庫県・竜野。青観が生まれ故郷の竜野へ市の招待で来た時、偶然、寅と会った。市の役人は、青観と親しく話す寅をすっかり青観の弟子と勘違いして、二人を料亭で大歓迎。美人芸者のぼたんの心ゆく接待にすっかりご機嫌の寅。翌日、用事があると言って出かけた青観の代理で、寅は市の観光課長の案内で、昼は市内見物、夜はぼたんを連れてキャバレーやバーの豪遊に、観光課長も大弱り。その頃、青観は初恋の人を訪ねて帰らぬ遠い青春時代の感傷にひたっていた。やがて、寅はぼたんに別れを告げ、竜野を発った。夏が来て、とらやにぼたんが寅を訪ねて来た。ぼたんは、苦労して貯めた200万円をある男に貸したまま逃げられ、その男が東京にいるのをつきとめたので会いに来たのだった。おいちゃんたちは、いきりたつ寅を押さえて、社長をぼたんに付けて男に会いに行かせた。男は大きな中華料理屋を経営しているのだが、店は女房名儀で一銭もないと払おうとしない。巧みに法律の網をくぐりぬけているのだった。烈火の如く怒った寅だったが、おいちゃんたちに慰められ、ぼたんは「その気持だけでうれしい」と涙を流すのだった。そこで寅は、青観に事情を話して、絵を描いて貰って金にしようとしたのだが「金のために絵を描くことはできない」とはねつけられたため、大憤慨して青観の家を飛び出してしまった。一方、ぼたんは寅の温い思いやりを背に、竜野へ帰って行った。夏も盛りの頃。旅に出ていた寅はぼたんに会いに、ふたたび竜野を訪れた。ところが、ぼたんのところに青観の絵が届けられていたのだ。寅は青観を口汚くののしったことを詫びるために、東京の方角へ向かって手を合わし、感謝の言葉をくり返すのだった。

・・とある。

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以下の3本は「新世界国際劇場」で見た。

3.アイアンマン2

 アメリカ人気コミックの映画化第2弾である。
 これはスーパーマンやスパイダーマン、バットマンと同系統の漫画であり、アメリカの漫画というのはどれもこれもワンパターンで底が浅いのであるが、こちらもそれなりについ楽しんで見てしまうのである。w

アイアンマン2 - goo 映画アイアンマン2 - goo 映画

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4.レポゼッション・メン

 原題は『レポ・マン』(←臓器の回収屋という意味)だが、『レポ』は日本では別の意味で使われているので重複混同を避けたものと思われる。
 映画は『(人工の)臓器移植』をビジネス化した近未来社会を描いている。それも臓器を移植の都度売ってしまうのではなくレンタルにしてその利息を食おうというあくどいやり方であって、このやり方は日本のメガバンクが高利のサラ金を通してでなければ中小企業へ融資しない手口と似通っていて、所詮「金が全て」という世の中は個々の弱い人間を食いものにしてしか成り立たないものであることを、我々は思い知るのである。

goo映画によると: ↓

人工臓器を付けることで健康と延命が図られている未来。ユニオン社は、様々な臓器をローンで売っていたが、支払いが滞った場合、レポ・メンを差し向け、臓器を容赦なく「回収」していた。一流のレポ・メンであるレミーは、親友のジェイクとともに回収した臓器の数を競っていた。しかしレミーの妻は人の命を奪う夫の仕事に嫌気がさし、家を出てしまう。ある日、レミーは仕事中に「事故」に合い、今度は自分に人工心臓が取り付けられる事態に陥る。

大企業が支配する近未来を描いたSF作品は多いが、本作はシリアスな中にもユーモアを入れている。人工臓器が普及している、そう遠くない未来。人々はローンに追われ、命はその臓器よりも軽い。この世界では、取立てのために命を奪うことは合法的。女子供だろうが、支払いが滞れば、殺され容赦なく臓器を抜かれる。そんな世界で、腕利きの人工臓器回収人“レポ・メン”は、合法的な殺人者だ。ところが主人公は、弱者を狩る立場から一転し、自分が追われる立場になる。そこで初めて今まで自分がしてきた事に疑問を持つのだ。友人のレポ・メンを演じるフォレスト・ウィテカーの陽性な演技が、ダークな話の息抜き的な存在で、いい味を出している。

・・ということである。

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5.ザ・エッグ

 ロマノフの秘宝を狙う大泥棒の話で進行に沿って幾つかどんでん返しが用意されている。この「意外性」がないと精彩を欠く映画というのは元々大した作品ではないというのが私の「映画の見方」である。w

goo映画によれば: ↓

ニューヨーク市警にも一目置かれるほどの伝説の大泥棒リプリーは、マイアミからやって来た親子ほど年の離れた相棒・ガブリエルと組み、ロマノフ朝の秘宝ファベルジュのイースターエッグを盗もうと企む。ロシアン・マフィアに借金のあるリプリーは、一世一代の強盗を決行すべく、厳戒態勢を敷かれた建物への侵入を果たす。だが、ニューヨーク市警、FBIらの策略により計画が狂い始める。

『インビクタス/負けざる者たち』でのオスカーノミネートが記憶に新しいモーガン・フリーマンと『デスペラード』などでラテン系俳優としての地位を確立したアントニオ・バンデラスが競演を果たしたクライム・サスペンス。メガホンをとるのは『ディープ・インパクト』などのミミ・レダー監督という豪華布陣だ。ロシアン・マフィアが暗躍する現代ニューヨークを舞台に、ロマノフ朝時代の秘宝をめぐって二転三転の騙し合いが展開する。超一流の大泥棒は、同時に超一流の嘘つき――騙し騙され、予測不能のストーリーが観る者を魅了する。最後の最後まで何が起こるか分からない、豪華スターの騙し合いを堪能したい一作だ。

・・となっている。

ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~ - goo 映画ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~ - goo 映画

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