今年度は、会員企業に対し、会費改定の説明訪問をしています。
昨日、初めて、自分の担当先から「会費あげるなら退会せざるをえない」と申し出がありました。
自家製商品もある食品小売店。
社長ひとりで運営されていて、業況は低位に沈んだままで、後継者がなく、新しい手も打てていない会社さんです。
「言ったらやめはるやろ」と分かってました。
退会を言った社長の表情は「あんたやったら分かってくれるよな?」とでも聞こえてきそうな寂しさと優しさでした。
慰留はしませんでした。
5年ほど前に持続化補助金を勧めに行って、流し場に奥さんと3人座って新しい打ち手を話し合ったこともありました。
(そういえば、最近 奥さん見かけないなぁ)
結局は、当面のお金の問題と、夢を持てる事業プランができなかったこともあって、補助金申請には至りませんでした。
ちなみに、
会議所財政的には、退会はもちろんマイナス。大きなマイナスです。
そんなに手のかかっていない会員さんは会費を現状維持でもいいような気もします。
でも、それじゃあ、公平性が保てない?
「やめるタイミングを(無意識にでも)探されていた」会員さんはこの機会にやめていく。とても失礼な言い方になりますが、寝た子を起こすような退会ケースが出てきています。
商工会議所は「メリット」だけで加入されてるわけじゃない。
ある意味、「心の動機」で加入されている方も多いと感じています。
その人たちをやめざるを得なくして、追い払ってしまってやいないか…
こちらの心も麻痺させてはいないか…
さー、今日もがんばりますよー(笑)