日日是好日

退職後の日々を写真で記録

福島へ行ってきた

2023-12-15 09:49:24 | 座禅
福島のお寺で修業した人たちの会から、手紙が来ていた。
お寺に集まり座禅をしてから成道会をし、久しぶりに忘年会をしましょうとの内容。コロナ禍になるまでは例年、忘年会が開催されていたが、開催場所が遠かったりしたので私は参加したことがなかったが、今回は福島とのことで参加することにした。

しかし、娘たちに車での遠出は禁じられているため電車での旅になった。
電車と書いたが、電車ではなくジーゼルカーで会津若松ー郡山ー福島と2回乗り換えがある。
磐越西線は新幹線は勿論、特急も急行も走っていなく鈍行しか走っていない。4時間30分ほどかかる。
少々疲れたので、郡山からは新幹線の自由席で、福島まで行き駅前のホテルに宿を取った。

翌日は座禅からスタートした。久しぶりの禅堂の臭いが懐かしかった。
やはり禅堂で坐ると、身が引き締まる。途中、独参も有った。
年末であることから作務として大掃除をしてから成道会を実施した。
普段、寺住まいをしていない私は、成道会のような式典の作法はうる覚えで正確にはできないので役は遠慮させていただいた。
忘年会は福島の街で行われたが、久しぶりのお会いする人もいて楽しい時間を過ごすことができた。
今回集まった人たちは皆さん私の子供の年代であり、私が一番年長であるが、年を取っているだけのことである。今後の在り方をどうするか考えなくてはならないかも知れない。

今回の汽車の旅は結構時間が有ったので、「続 窓際のトットちゃん」を持ち込み、汽車の中で読み終えた。


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摂心の食事

2023-07-02 08:17:43 | 座禅
摂心に参加して、いつも思うことがある。
それは食事がとても美味しいということである。
座禅に疲れていてホッとするからそう感じるのではない。本当に美味しいのである。これは私だけが感じるのではなく、おそらく全員が感じることであろう。
食事を作ってくれる人を典座(てんぞ)というが、道元禅師の中国における経験から典座は重要な役職とされている。

今回の摂心では前回と同様にY僧侶が典座を務めてくれた。
穏やかな人である。私よりずいぶん年下と思うが、このような人になりたいと思わせるような人である。
今回の摂心のために会場のお寺に着いたとき、最初に出てきてくれた。

摂心の食事は朝食(粥座)は、お粥に梅干しや胡麻塩に漬物のみである。
昼食(斉座)のおかずはメイン1品ともう1品が付く。
夕食(薬石)は原則1品である。斉座、薬石ともご飯にみそ汁、漬物が付く。
ご飯、みそ汁、漬物はお替りができる。
若かった頃は良くお替りをしたものだが、今は全くしない。

(ネットより拝借)

化学調味料は一切使用しない。昆布などで出汁をとるらしく、レシピなど無いとYさんは言っていた。
本当に美味しいのである。最終日の夜にホテルで出されたどの料理よりも美味しかった。皆さん、「摂心の料理の方が美味しいね」と小声で言っていた。



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小樽での摂心

2023-07-01 12:41:13 | 座禅
北海道での摂心から昨日帰って来た。
コロナ禍もあったことから摂心は5年ぶりである。
また小樽での摂心は2015年以来であるので8年ぶり。
少し早めに開催されるS寺へ行くと懐かしい人達が既に来ており摂心の準備をしていた。皆さん、私より若い僧侶の人達である。
私と同じ年の僧侶のGさんの姿が見えなかったので、聞くと4年ほど前から病気で、今回は参加できないとのこと。会えるのを楽しみにしていただけに、残念に思うと共に自分の近い将来を考えてしまった。

初日は午後からであるが、翌日からは4時起床、9時就寝で、この間、摂心差定を見てみると12回の座禅を行うことになっている。
久しぶりの摂心であるが、3日目から腰に痛みを感じ始めた。それでも食事後の1時間ほどの休み時間で、少し和らぐが、最後まで痛みは消えなかった。
何とか最終日まで続けることは出来たが、色々考えさせられる摂心であった。

最終日の5日目は午前中で終了し、記念撮影して懇親会の行われるホテルへ。



翌日はO僧侶が老師と神奈川県から来たK僧侶と共に私も新千歳空港まで送ってくれた。
最後の最後まで大変お世話になった。

接心中の個々のことについては近いうちに書きたいと思う。




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大栄寺

2022-09-14 08:44:16 | 座禅
先日、当地の新聞に下記の記事が載った。

「新潟県内唯一の曹洞宗の僧侶の修行道場だった新潟市江南区沢海3にある大栄寺の専門僧堂が、100年近くの歴史に幕を下ろした。」

曹洞宗の専門僧堂は全国に26ヶ所あるが大栄寺もその一つである。
なぜ大栄寺が専門僧堂を終えることになったのか理由は分からないが、専門僧堂を終えるとなると、それまでいた雲水の方々は別の専門僧堂に移らなくてはならないが、どうされたであろうか。
そういえば、自分が福島の僧堂に入ったときも、似たような理由で別の僧堂から移ってきた4名の雲水と一緒になったことがあった。
あの方々は既に住職や副住職になって活躍しているに違いない。

大栄寺は我が家から車で20分ほどの所にあるので、私が僧侶になる前に一度だけ雲水の方々と一緒に禅堂で坐らせてもらったことがあった。
懐かしく思い、昨日、大栄寺を訪れてみた。



雲水の方々は既に去られたようで、人影もなくひっそりしていた。
しかし、自分の雲水時代がよみがえり、一瞬、胸が少し苦しくなった。


梵鐘はこれから誰が打つのだろうか。



托鉢の際に使用する草鞋とカッパが主を失い寂しそうに下げられていた。





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男女平等

2021-09-16 10:18:48 | 座禅
世界「男女平等ランキング2021」が発表されたのを見たが、日本は153ヵ国中120位だそうである。
順位は「ジェンダー間の経済的参加度および機会」「教育達成度」「健康と生存」「政治的エンパワーメント」の4種類の指標を基に格差を算定し、ランキング付けされている。

最近、頻繁に報道されているアフガニスタンのタリバンも女性の権利を尊重すると躍起になっている。

このような話を聞くと、いつも思い出すことがある。



道元禅師の著書「正法眼蔵」の第二十八「礼拝得髄」に以下の文がある。
「・・・男女を論ずることなかれ。これ仏道極妙の法則なり。」
「・・・たとひ七歳の女流なりとも、すなわち四衆の導師なり、衆生の慈父なり。」

この「礼拝得髄」が書かれたのは、ほぼ800年も前の1240年のことである。
(これらのことは修証義第四章にも書かれている。)

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