大津のいじめ問題が波紋を広げている。
自殺者が出たため、犯人探しまで始まって、週刊誌も興味本意に書きたてている。
滋賀県警は学校と教育委員会の強制捜査まで行った。
学校でいじめによると思われる自殺者が出ると何時も気になることがある。
それは学校側から必ずといって良いほど聞かれる「いじめは見当たらなかった」とのコメントである。学校の隠蔽体質と呼ばれる所以である。
これは何故なのか。いじめが有ったことを認めると何か学校側に不利益があるからであろう。
それは、いじめの有る学校とのイメージが付く。また、その学校の校長先生や担任の先生の評価が下がるとも聞く。
これと似たような現象が病院でもあった。それは病院で発生する院内感染である。以前は病院で院内感染が発生しても、それを発表する病院はなかった。
それは学校がそうであった様に、病院も入院すると別な病気に罹るとの評判が立つのを恐れてのことであろう。
しかし患者側が不審に思い裁判所に訴えるケースが増えるに伴い、病院側も院内感染を隠すことが出来なくなり、前向きに検討するようになった。
今では、院内感染は起きうるものとの認識の中で、いち早く見つけ出そうと努力する病院が増えている。これらの病院では院内感染対策指針を作成しホームページで公開している。
一般的には、感染対策室、院内感染対策運営委員会等を設置し、院内感染防止のために「院内感染防止マニュアル」を作成する。委員会は例えば委員長を院長が務め、各診療科の部長、看護部長、薬剤部長などの委員に、必ず感染症に詳しい臨床検査担当者が委員として加わる。
病院では以前と違い、院内感染は必ず起きうるとの認識は定着したように思われる。学校もいじめは必ず起きうるとの認識を早く定着させるべきと思う。いじめの有る学校が恥ではない。むしろそれを隠すことが恥なのである。反対にいじめを見つけ出すことが奨励される風潮が望まれる。
そのために病院における院内感染防止委員会と同様に、いじめ防止委員会を各学校に設置し、いじめ防止マニュアルを作成すべきと思う。委員会にはいじめ防止の教育を受けた専門者を必ず加えるべきであろう。
院内感染の防止のためには委員会だけが頑張れば良いのではない。全職員が協力しなければ院内感染は防止できないと言われている。学校も同様に全職員が協力しなければいじめは防止できないであろう。
いじめは学校だけの問題ではない。大人の社会でも起きている。パワーハラスメントもその一つである。それらは時には罰せられる時代になったが、いじめはどこにもあることなので、いじめに強くなる教育も一方で必要なのではないだろうか。
自殺者が出たため、犯人探しまで始まって、週刊誌も興味本意に書きたてている。
滋賀県警は学校と教育委員会の強制捜査まで行った。
学校でいじめによると思われる自殺者が出ると何時も気になることがある。
それは学校側から必ずといって良いほど聞かれる「いじめは見当たらなかった」とのコメントである。学校の隠蔽体質と呼ばれる所以である。
これは何故なのか。いじめが有ったことを認めると何か学校側に不利益があるからであろう。
それは、いじめの有る学校とのイメージが付く。また、その学校の校長先生や担任の先生の評価が下がるとも聞く。
これと似たような現象が病院でもあった。それは病院で発生する院内感染である。以前は病院で院内感染が発生しても、それを発表する病院はなかった。
それは学校がそうであった様に、病院も入院すると別な病気に罹るとの評判が立つのを恐れてのことであろう。
しかし患者側が不審に思い裁判所に訴えるケースが増えるに伴い、病院側も院内感染を隠すことが出来なくなり、前向きに検討するようになった。
今では、院内感染は起きうるものとの認識の中で、いち早く見つけ出そうと努力する病院が増えている。これらの病院では院内感染対策指針を作成しホームページで公開している。
一般的には、感染対策室、院内感染対策運営委員会等を設置し、院内感染防止のために「院内感染防止マニュアル」を作成する。委員会は例えば委員長を院長が務め、各診療科の部長、看護部長、薬剤部長などの委員に、必ず感染症に詳しい臨床検査担当者が委員として加わる。
病院では以前と違い、院内感染は必ず起きうるとの認識は定着したように思われる。学校もいじめは必ず起きうるとの認識を早く定着させるべきと思う。いじめの有る学校が恥ではない。むしろそれを隠すことが恥なのである。反対にいじめを見つけ出すことが奨励される風潮が望まれる。
そのために病院における院内感染防止委員会と同様に、いじめ防止委員会を各学校に設置し、いじめ防止マニュアルを作成すべきと思う。委員会にはいじめ防止の教育を受けた専門者を必ず加えるべきであろう。
院内感染の防止のためには委員会だけが頑張れば良いのではない。全職員が協力しなければ院内感染は防止できないと言われている。学校も同様に全職員が協力しなければいじめは防止できないであろう。
いじめは学校だけの問題ではない。大人の社会でも起きている。パワーハラスメントもその一つである。それらは時には罰せられる時代になったが、いじめはどこにもあることなので、いじめに強くなる教育も一方で必要なのではないだろうか。