暑い日が続いている。
今朝の5時半に部屋の温度計を見ると29℃を越えていた。
このように暑い新潟の夏を良寛さんはどのように過ごしていたのだろうか。
五合庵は国上山の中腹にあり、周りは樹々に囲まれており風通しはそれほど良くなかったのではないだろうか。
扇風機もエアコンもない五合庵で私のように「暑い、暑い」と叫んでいただろうか。
そのような歌が無いか探してみたが、あるわけもなく、その代りに蛙の歌をわずかだが見つけたので紹介する。
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草の庵(いほ)に足さしのべて小山田の山田のかはづ聞くがたのしさ
(庵のうちにあって、誰にきがねもなく楽々と両足を投げ出しながら、山田の蛙の声を聞くたのしさよ。*)
(庵のうちにあって、誰にきがねもなく楽々と両足を投げ出しながら、山田の蛙の声を聞くたのしさよ。*)
あしひきの山田の田居に鳴く蛙声のはるけきこの夕べかも
(山あいの田んぼに鳴いている蛙の声が遙か遠くから聞こえて来る夕暮れであることよ**)
(山あいの田んぼに鳴いている蛙の声が遙か遠くから聞こえて来る夕暮れであることよ**)
いざさらば蓮(はちす)の上にうち乗らむよしや蛙(かはづ)と人は見るとも
(さあ、これでお別れしましょう。仏の蓮の台のような布団の上に乗りましょう。たとえ、それが蓮の蛙と人が見たとしてもかまいませんよ**) *:吉野秀雄 **:小山宗太郎
(さあ、これでお別れしましょう。仏の蓮の台のような布団の上に乗りましょう。たとえ、それが蓮の蛙と人が見たとしてもかまいませんよ**) *:吉野秀雄 **:小山宗太郎