あたしは、基本ひとり酒が好きである。
しかし、木屋町はひとり酒するには、邪魔くさい。
東京生活後半は、新宿・銀座・赤坂・荒木町・神楽坂とあちこち飲み歩いた。
明くる日の、二日酔いは、辛いのだけど、その分よく眠れて溜め込む身体とは程遠く、身軽なもんだった。
しかし、木屋町は、頻繁に行くところではない。
もうね、人間相関図なんてどうでもよく、ただののんべえなんですから、構われたくないのよ。
客とカウンターの距離感ある酒場を、これから選択したい。
無駄な金・無駄な労力・無駄な気遣いしながらの客をやるのに、疲労している。
そうなんです。
私は、狂都生活で、益々ケチに拍車罹ってまいりました。
つまんないわ。
精神的余裕と経済的余裕、心地良さの尺度は、私の場合、「自由」であること。
「自由」と程遠いこの街に、私は何を見出し生きてゆけというのか・・・
又、今日も朝からブチブチで始まるなんて、進化したくても、させない街なのよ。