この映画、私の邦画ベストワンになりました。
それまでは、「細雪」でありました。
田中絹代
すごい女優です。
先日、亡くなった山田五十鈴よりも、私は断然、田中絹代です。
この映画、なるべく観ないように避けておりました。
しかし、観てしまいました。
これは、反戦映画です。
「望郷」この意味は、帰る国のない人の叫びなんですね。
ラストシーン、墓場にて、墓石が日本を背に向けて建っているのに対して、もう胸が焼ける思いしました。
生きて行くというのは、奇麗ごとばかりではない。
如何にして、自分の中で浄化させ、生き続けられるのか。
覚悟と諦念は背中合わせなのだと知りました。
すごい映画を観てしまいました。