イスラエルという国はついこの前までなかった。
1948年という近代に国家樹立を宣言した国だ。
その「イスラエル」という国の名前は、
旧約聖書に出て来るアブラハムの息子ヤコブが神さまと闘ったとき、
「これからはイスラエルと名乗るように」と、
そう言われたその名前から来ている。
イスラエルのエルサレム。
キリスト教の神殿があったところで、
イエスさまは「父の家」と呼んでおられた。
ここを首都とするのに何の問題があるのか、私にはよく分からない。
今は国際社会ではテルアビブが首都の役割を果たしているそうだけど、
どこでもいいんならやっぱりエルサレムが意味のある場所だと思う。
エルサレムの旧市街はややこしいことになっている。
ユダヤ人の宗教の大半を占めるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」があり、
イスラム教徒の岩のドームがあり、
キリスト教の聖墳墓教会があり・・・・
それらがものすごく近い場所にひしめいて立地しているのだ。
しかしそれは旧市街の中のこと。
エルサレムにも新市街はあってそこに大使館を作ればいいのにと思う。
ただユダヤ教徒にとっては約束の地であるので、
それは大歓迎かもしれないけれど、
パレスチナなんかから見ると「勝手なこと言いやがって!」となるのだろう。
3つの宗教が聖地と崇めるエルサレムを首都にするのは、
イスラエルの一人勝ちのような気もして、
それはやっぱり無理なんだろうなと思わされる。
しかもアメリカの大統領がイスラエルの首都を決める権限なんてないはずだ。
どうして首を突っ込むかな?
ただでさえややこしいのに、そこに手榴弾を投げ込むようなもの。
あの地域の民族だけでも話は尽きない土地なのに、
よそ者が口出しをしてもっと混乱させることもないと思うけどなーーー??
くぅ