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優先座席

2018-06-14 18:16:11 | よもやま

 電車内の優先座席。
 これには不思議な思いをさせられた。

 私は30年以上大阪から出たことはなかったけど、
 ちゃだと結婚して2年くらい東京に住んでいた。
 これは旅行とかでは実感できなかっただろうけど、
 住んでみて電車に乗ってみるといろんなことが発見だった。
 まず東京の人は3列にきちんと並ぶ。
 (今は大阪の人も並ぶのかもしれないけど・・・)
 ルールはとてもしっかりとしている。

 一番の違いは優先座席に若者は座らない。
 例えその座席が空いていて、前には若者しかいなくても、
 その一つの席がぽつんと空いているのだ。
 空いていたら座ればいい。
 お年寄りが来たら気軽に変わればいい。
 優先座席とはそういうものだと思っていたので、
 そのポカンと空いた空間はとても不思議な光景だった。

 大阪では優先座席に座る人がいなかったら若者でも座っていた。
 私の記憶はもう20年も前なので今はどうなってるか分からないけど?
 ただ大阪では座っている若者は老人が目の前に立てば必ず譲る。
 老人も「私はまだ若い!」などといわずに、
 「ありがとうねーー」と言って素直に座る人が多かった。

 中には普通座席で人一人分は座れない隙間に、
 前で立っている人に「お荷物だけでも置きなはれ」というように、 
 その人の荷物を預かってあげるようなそぶりを見せたりもする。

 それが東京では優先座席は空けておくものなのだ。
 ある若者が優先座席を譲ったところ、 
 「私はそんな老人じゃない!」と一蹴されたらしく、
 それ以来、その人は席は絶対に譲らないとネットで話題になった。

 マタニティマークとかヘルプマークとか、
 外から分からない障害や身重の人が、
 そういうマークで優先座席に座ったりする事を推奨している。
 でも東京ではそんなのいらないんじゃないかな?
 だって元気な若者は優先座席に座らないというのが前提だからだ。
 座っている若者がいたら何らかの事情があるのだと、
 周りの人も察してあげればいいだけのこと。

 何だかな〜〜〜〜ぁ。
 世知辛いよ。

 私は息子が小さかったときに席が一つしか空いてなかったら、
 まずほとんど私が座って息子は立っていた。
 「ママは○○くんより年を取ってるからね」と言うと、
 「そうやんな」と納得してくれる。

 また彼は怖いもの知らずだったので、
 電車に乗るときに割り込んで乗ろうとする人に向かって、
 「降りる人が先やん!!」と大声で言ったこともある。

 大阪ではルールやマナーはまだまだ悪かった時代。
 でも思いやりは優先座席には生きていたと思う。
 今もそうだと信じたいなーーー。





 くぅ

コメント
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