電車内の優先座席。
これには不思議な思いをさせられた。
私は30年以上大阪から出たことはなかったけど、
ちゃだと結婚して2年くらい東京に住んでいた。
これは旅行とかでは実感できなかっただろうけど、
住んでみて電車に乗ってみるといろんなことが発見だった。
まず東京の人は3列にきちんと並ぶ。
(今は大阪の人も並ぶのかもしれないけど・・・)
ルールはとてもしっかりとしている。
一番の違いは優先座席に若者は座らない。
例えその座席が空いていて、前には若者しかいなくても、
その一つの席がぽつんと空いているのだ。
空いていたら座ればいい。
お年寄りが来たら気軽に変わればいい。
優先座席とはそういうものだと思っていたので、
そのポカンと空いた空間はとても不思議な光景だった。
大阪では優先座席に座る人がいなかったら若者でも座っていた。
私の記憶はもう20年も前なので今はどうなってるか分からないけど?
ただ大阪では座っている若者は老人が目の前に立てば必ず譲る。
老人も「私はまだ若い!」などといわずに、
「ありがとうねーー」と言って素直に座る人が多かった。
中には普通座席で人一人分は座れない隙間に、
前で立っている人に「お荷物だけでも置きなはれ」というように、
その人の荷物を預かってあげるようなそぶりを見せたりもする。
それが東京では優先座席は空けておくものなのだ。
ある若者が優先座席を譲ったところ、
「私はそんな老人じゃない!」と一蹴されたらしく、
それ以来、その人は席は絶対に譲らないとネットで話題になった。
マタニティマークとかヘルプマークとか、
外から分からない障害や身重の人が、
そういうマークで優先座席に座ったりする事を推奨している。
でも東京ではそんなのいらないんじゃないかな?
だって元気な若者は優先座席に座らないというのが前提だからだ。
座っている若者がいたら何らかの事情があるのだと、
周りの人も察してあげればいいだけのこと。
何だかな〜〜〜〜ぁ。
世知辛いよ。
私は息子が小さかったときに席が一つしか空いてなかったら、
まずほとんど私が座って息子は立っていた。
「ママは○○くんより年を取ってるからね」と言うと、
「そうやんな」と納得してくれる。
また彼は怖いもの知らずだったので、
電車に乗るときに割り込んで乗ろうとする人に向かって、
「降りる人が先やん!!」と大声で言ったこともある。
大阪ではルールやマナーはまだまだ悪かった時代。
でも思いやりは優先座席には生きていたと思う。
今もそうだと信じたいなーーー。
くぅ