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安楽死

2019-06-21 21:52:47 | よもやま

 最近、安楽死について興味を持って本を読んでいる。

 日本ではまだ安楽死はできない。
 しかし積極的な延命治療をしないというグレーゾーン、
 尊厳死というのは医療の現場で行われている。
 私の実父も肺がんの痛みは勘弁してほしいと言い、
 IVHという中心静脈点滴を普通のブドウ糖に変えてもらった。
 そうすると水分だけであるので1週間くらいで命が消える。
 そういう行為を「尊厳死」と呼んでいることを、
 確からしい意味で初めて認識した。

 スイスでは「自死幇助」という呼び名で安楽死ができる。
 (あくまでも「自殺幇助」ではない)
 ここでは日本人でも条件さえ満たせば安楽死を選べるのだ。
 登録は5千円くらいでできるが、
 最終的には100万円くらいの費用がかかるらしい。
 もちろん審査も厳しい。
 ここでは医師が致死薬を注射するとかではなくて、
 医師の見ている前で致死薬の入った点滴のストッパーを外す。
 それを外すのは死にたいと希望する本人なのだ。
 
 私はこの本を読んで自死幇助、安楽死、尊厳死という、
 様々な医療行為への見方が変わった。
 安楽に・・・という言葉から全身麻酔のようなものを想像していたけど、
 それぞれの補助団体によっては数十分も苦しむこともあるようだ。

 その本に出て来る女性はこう言っていた。
 「余命1年といわれて1年過ごして死ぬのと、
  筋萎縮症等であと何十年もそのまま悪くなり続けて生きるのと、
  どちらが辛いのでしょうか」と。

 

 

 くぅ

コメント
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