JR九州の交通系ICカード「SUGOCA」は、2015年以降宮崎県内でも一部の駅で使えるようになっています<すべて宮崎市内の駅>。
・日豊本線=佐土原~宮崎~南宮崎~田野間の各駅
・日南線=田吉駅 ・宮崎空港線=宮崎空港駅
宮崎市は、さらにエリアを拡大すべくJR九州と協議しており、2025年度中をめどに日南線の青島までの各駅に拡大すべく関連予算を6月市議会定例会に提案する予定です。
https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/city/public_relations/press_material/380447.html
また、宮崎市の北隣の新富町も、町内にある日豊本線日向新富駅までのICカードエリアの拡大を目指しており、
https://www.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/news/20240605-OYTNT50187/
駅あたり約5000万円かかる改札機の設置費用については、JR九州の負担はゼロとする方針とのこと(宮崎県と両自治体で負担)。
主眼は、沿線にあるスポーツ施設や観光地に向かう遠来の客にとっての利便性向上だそうで、地域住民の利便性向上は副次的効果扱いのようです。
ちなみに、宮崎県内一円で路線バスを運行する宮崎交通では西鉄のnimocaを導入しており、一般路線全線で全国相互利用交通系ICカードが使えるようになっています。宮崎市では、市内の70歳以上の高齢者を対象に、nimocaに市内路線バスの運賃が1乗車100円になる機能を付与したサービス「宮崎市敬老バスカ」を導入しています。
https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/city/policy/urban_planning/94860.html
宮崎交通は2002年に独自の交通系ICカード「宮交バスカ」を導入していましたが、システム更新のタイミングでnimocaへの切り替えを決め、2015年11月にnimocaを導入しました。宮交バスカが利用終了となる2016年3月末までは、同社の路線バスにはそれぞれに対応するため2種類のICカードリーダーが設置されていたとのこと。