彦山~添田間は全て一般道を走行しますが、一部に廃線跡と並行している箇所もあり、車内からその放置された様子を垣間見ることができます。
彦山の少し先で県道が工事のため片側交互通行になっており待たされます。すると、向こうから中国製小型電気バスのBRTがやってきました。
彦山~添田間ではBRT化に伴い8か所もの停留所が新設されましたが、これはもともとこの区間で運行していた添田町バス<コミュニティバス>がBRT運行開始と同時に重複を避けて廃止となり、そのバス停を引き継いだからです。ちなみに、鉄道代行バスの段階では旧鉄道駅(豊前桝田・歓遊舎ひこさん)以外では乗り降りできませんでした。
彦山の次の「旧英彦中学校前」停留所は、添田町バスの「英彦中学校前」バス停に相当します。名称の由来である添田町立英彦中学校は14年前に閉校しており、校舎はそのまま残され保育園として活用されていますが、地元にこの名称が定着しているということで敢えて地名や現存する施設にちなむ名称にはせず、頭に「旧」をつけただけです。ちなみに、観光名所の「英彦山」は「ひこさん」と読みますが、こちらの「英彦」は「えひこ」と読みます。
さて、単純に添田まで乗り通すのも「現状報告」としては能がないので、歓遊舎ひこさん駅で下車し、1.6kmしか離れていない豊前桝田駅まで県道沿いを歩き、改めて約1時間後の次の便に乗車することとしました。
停留所の立派な標柱。
鉄道時代は道の駅の裏手を通っており、道の駅の建物に隣接して駅のプラットホームがありました。
線路の一部は撤去されず、アウトドア施設「フォレストアドベンチャー添田」への通路として使われています。
その先も線路は残されていますが、荒れ放題です。
駅のプラットホーム部分は、「フォレストアドベンチャー添田」の受付に転用されています。ちょうど営業開始の時間帯と重なり、職員が開店準備中だったので、「客ではなくこの設備を見に来たんです」という意思表示をしておきました。
かつてはここが道の駅から歓遊舎ひこさん駅への入口でした。
駅跡の南側は「フォレストアドベンチャー添田」駐車場に転用されていました。
さらに南側の廃線跡は、線路のレールも撤去されたただの荒れ地です。JR九州がそのまま所有しています。
(つづく)