その1はこちら
鉄道時代、今山の次の駅は大鶴でした。鉄道代行バス時代は立派な駅舎のある大鶴駅前(ストリートビューはこちら)に立ち寄っていましたが、BRT化後は立ち寄らなくなり、国道沿いの停留所で対応しています。今山駅とは逆パターンですね。一方、BRTは旧鉄道駅から離れた大肥川の対岸にある大鶴の集落の中心部を経由するようになり、国道から外れて細い県道を通り、停留所も新設されています・・・一帯のGoogleMapはこちら
乗客は私1人のまま、県境を越えてすぐのところにある宝珠山駅から専用道に入ります。その手前で、運転席のディスプレイの表示が「一般道」から「交互通行区間 進入禁止」に変わりました。一般道と専用道の接続部分は同時に1台しか通行できないからですね。
宝珠山駅発車の直前に、運転席のディスプレイの表示は「宝珠山ー筑前岩屋間 出発が許可されています」に変わりました。三陸沿岸でJR東日本が運行するBRTは駅間でもそこここでバス同士のすれ違いができますが、こちらはもともと運行本数が僅かということもあり、専用道区間の宝珠山~彦山間は中間点の筑前岩屋駅のみでバス同士がすれ違えるようになっており、その前後の区間ではそれぞれ1台だけしか運行できないという鉄道の単線区間同様のシステムを導入しています。
大行司駅は高台にあります。鉄道代行バス時代は当然国道の通る集落内のバス停に発着していましたが、BRT化後は線路だけ取っ払った元の鉄道駅に発着するようになり、エレベーターもスロープも設置されていない非バリアフリー構造なので時代に逆行する結果となりました。
筑前岩屋駅はすれ違い可能となっています。車内から下りBRT用の停留場上屋を望む。
運転席のディスプレイの表示が「筑前岩屋ー彦山間 出発が許可されています」に変わりました。すぐに発車し、釈迦岳トンネルに突入します。
釈迦岳トンネルを出た北側、バス専用道区間唯一の新設停留所である深倉駅の手前の様子。バス専用道と一般道との交差部分は「交通量が一定量ある場合はバス専用道側に遮断機を設置し、BRT車両からリモートで遮断機を上げ下げする。交通量が僅かか自動車通行不可の場合は鉄道の第四種踏切の如く警告表示のみで対応」でした。
まもなく彦山駅に到着。バス専用道はここで終わりで、その先には廃線跡が真っすぐ続きます。
彦山駅から一般道区間ですが、駅前から県道八女香春線に入るまでの道幅が狭いので、運転席のディスプレイの表示はまだ「一般道」ではなく「交互通行区間 進入禁止」になっています。
彦山駅付近のGoogleMapはこちら
結局、バス専用道区間はずっと私以外の乗客はいませんでした。たとえ(BRTもそのまま乗車可能な)青春18きっぷシーズンであっても、朝9時台~夕方以外の便はきっとこんな調子なんでしょう。
(つづく)