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城陽市の東部丘陵線(新名神並行)は2027年度全通予定、事業費は1.5倍に

関連ブログ記事・・・2024/11/6付「新名神・城陽市内の2024/11/4時点の工事状況(中)

上記ブログ記事で、

>展望台から眺めると、ようやく新名神&東部丘陵線の建設ルートが何となくわかるレベルまでに達していました・・・1年前の様子はこちら  この分だと、2025年前半には現地で土木構造物の工事にかかれそうですが、完成はいつになることでしょう???

と書きましたが、2024年末の時点では東部丘陵線は「2027年度開通予定」となっています。

2024年10月に作成された東部丘陵線の「令和6年度公共事業評価調書」が、12月初めに城陽市公式サイトで公開されました。

https://www.city.joyo.kyoto.jp/cmsfiles/contents/0000010/10470/R6hyoukachousho.pdf

こちらによれば、用地取得は2023年度中に完了しており、2024年度末時点での工事進捗率は66%になる見込みとのこと。

そして、2024年度以降の進捗見込みは以下のようになっています。

2024年度=道路築造工事(土工、地盤改良)、調整池整備工事
2025年度=道路築造工事(排水構造物工、舗装工)、調整池整備工事
2026年度=道路築造工事(排水構造物工、舗装工)、調整池整備工事
2027年度=道路築造工事(排水構造物工、舗装工、道路付属物工) 

つまり、全通予定は2027年度ということになります。もちろん、進捗状況によっては部分開通もあり得ますが、沿線に予定されている「京都城陽プレミアム・アウトレット」は当然道路混雑を招くため、少なくとも東部丘陵線が東西に通り抜けられるようになっていないと開業できないことでしょう。そして、新名神高速道路の供用開始もある程度こちらに連動することになるはずです(宇治田原IC付近を除くと完全に並行しているため)。

また、全体事業費については、前回2022年度の再評価時から49億円増の146億円(つまり1.5倍!)になっています。増加の内訳は以下のようになっています。

①残土処分量等の増加等による土工の変更=約10.3億円
②調整池整備計画の変更による増加=約5.8億円
③地盤改良工の追加=約21.3億円
④労務費及び物価上昇、週休2日制導入による建設コストの高騰=約11.6億円

①の理由として、「掘削工事で発生する土砂(砂礫土層)を資源化する処理を行うことで残土処分費用の縮減を図っているが、資源化できない粘土層が出現したこと」「掘削工事で地中からコンクリート構造物(堰堤・水路等)が出現したこと」を挙げています。

また、③の内訳は以下のようになっています。

1)  京都府緊急輸送道路ネットワーク計画の改定により、城陽スマート IC(仮称)~城陽井手木津川バイパス接続部の間が第1次緊急輸送道路に指定され、当該区間における地盤支持力の強化など耐震性能の向上が必要となり、地盤改良が必要となった=約1.7億円増

2) 東部丘陵線東端部は新名神宇治田原IC同様競走馬の調教施設「宇治田原優駿ステーブル」の移転跡地に相当するが、同施設の構外移転完了後にボーリング調査を行った結果、軟弱層が出現したことから地盤改良が必要となった=約10億円増

3) 木津川運動公園のすぐ東側において、土地引渡し後に行ったボーリング調査の結果、軟弱層が出現したことから地盤改良が必要となった=約9.6億円増

やはり、山砂利採取場跡地一帯(優駿ステーブル跡地も元をただせば山砂利採取場)は相当に地盤が悪く、新名神同様に相当難儀していることが分かります。

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