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神戸電鉄粟生線の踏切工事によるバス代行の顛末(その5)

その1はこちら その2はこちら その3はこちら その4はこちら

東播磨道小野南ランプ付近の様子を見たのち、樫山駅から代行バスで三木駅に向かうこととします。

その3で書いたとおり、代行バスのバス停は駅前ロータリー内ではありません。階段の上の駅舎に係員(社員)が配置され、案内にあたっているようです。

こちらが、駅から20mほど離れたところにある代行バスのバス停。

乗車券の扱いについて現地係員(社員)に聞いてみたところ、「わざわざ駅舎まで行って券売機で乗車券を購入する必要はなく、発駅証明書を渡すので、降車する駅でこれを見せて樫山駅からの運賃を払ってください」とのことでした。カバンの中から取り出して渡された発駅証明書はきっぷサイズの磁気券で、降車駅(神戸電鉄内ではない)の自動精算機にこれを入れると樫山駅からの運賃額が表示され、普通の乗り越しと同様に処理されました。

おりしも小野行の代行バスが通過。この便は樫山駅での乗降はなかったようです。

所定の列車の発車時刻より10分近く遅れて、三木行の代行バスがやってきました。往路と同じバスで、乗客は1桁。

代行バスは、大村交差点で左折して県道を外れました。大村~三木間のルートは往復で違うわけですね。

大村駅付近のGoogleMapはこちら

三木行の代行バスの大村駅バス停は、木工機械を製造する下村鋼業(株)の本社前でした。ここにはアルバイトが配置されていました。大村駅からは100m程度離れている一方、アルバイトはカバンを持っていません。発駅証明書はどのような扱いになっていたのでしょうか?(この便への乗車はなし)

代行バスはそのまま踏切を渡り、三木警察署の前を通り、セブンイレブン三木加佐店の前で右折します。三木駅付近には大型バスが誘導員なしで折り返せるような場所はなく、代行バスのルートをループ状にすることで対応しているようです。

そして、終点の三木駅に相当する代行バスのおりばに到着。ただ、駅舎が見える場所ではなく、現地には駅への案内図も設置されていないため、土地勘のない方は「どうやって電車に乗り換えるの?」状態です。現地には複数人の係員が配置されており、聞けば済むわけですが・・・ 

おりばの場所はこちらです。三木駅舎までの距離は概ね250m程度で、のりば(その2参照)よりもさらに離れています。

客を降ろしたバスは、そのまま直進して踏切を渡り右折していきました。少し走ればのりば<和食さと前>です。

バスが去った後の代行バスおりばの様子。3人の要員の人影が見えます。

そして、三木駅の代行バスのりば・おりばの案内図ですが、実は駅構内にちゃんと掲示されていました。駅舎から相当離れていることがよく分かりますが、掲示場所は(この日は1本も電車が発着しない1番線に面した)南側のメイン駅舎の改札前だけでした! したがって、電車と代行バスを乗り継ぐ客には決して見てもらえません。一方、この日の全電車が発着する2番線に面した側の駅舎には案内図は見当たらず、係員に指摘すると「確かにそうですね・・・」の反応でした。

(おわり)

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