3.国道24号奈良バイパスとの分岐部南側
イオンモール大和郡山の北西側あたりに大和郡山北IC(北)の京都向けランプを設置する計画ですが、現地(西九条南交差点と西九条交差点の間)では全く工事が行われておらず、買収済みの余地が更地になっている部分もありません。まあ、現状は東側がセキスイハイムの工場、西側が大型商業施設の駐車場と油圧機器メーカーの工場(他地域にも拠点あり)なので用地確保はたやすそうですが。ちなみに、西九条は「さいくじょう」と読みます。
その北側が難工事(2022/12/22付ブログ記事「京奈和自動車道・大和北道路の奈良IC近くで大工事(八条地区橋梁工事)」参照)となる「既設の国道24号の4車線の高架橋の下を、新設する4車線の大和北道路が南西←→北東方向にくぐり、JR大和路線沿いの地平にできる奈良ICにつなげる」区間です。
京奈和自動車道(大和北道路)の新規都市計画決定がなされたのは2008/3/18ですが、当時の告示の添付資料として公開されている環境影響評価書その1の3~4ページに、詳細なルート図が掲載されています。
https://www.pref.nara.jp/secure/29201/021panfhyouka.pdf
大和郡山北IC(北)の京都向けランプのすぐ北側で大和北道路は国道24号の西側に飛び出し、カーブの先で国道24号の4車線の高架橋をくぐるようなルートになっています。
現地のGoogleMapの航空写真を見ると、西九条交差点~杏町交差点間の国道24号の西側で、その飛び出す部分が明確な区画として認識できます。現状では南側が更地になっているのに対し、北側はパチンコ屋や商業施設がまだ営業中ですが、やがて立ち退くことになるのでしょう。一方、杏町交差点の北西側では不明確で、航空写真上では部分的に買収済み用地が認識できるのみです。
ということで、再び実地踏査の報告に戻ります。
国道24号高架橋の西側にある買収済み用地の様子。6月初め時点で全く耕作されていない農地も、おそらく買収済みと思われます。
工事の前準備となる(発注者が奈良国道事務所なのに注目)、市道の橋の付け替えに伴うまわり道の工事看板。
この国道24号の高架下にある橋が架け替え対象で、東側に新しい橋を建設しています。最終的には、このあたりを大和北道路のアンダーパスが通るはずです。
現地看板では工期は「令和5年5月31日まで」とありますが、実際には工事は完了しませんでした。新しい橋を北側から望む。
(つづく)