関連ブログ記事・・・2024/11/4付「新名神・城陽市内の2024/11/4時点の工事状況(前)」
新名神と密接な関係がある国道24号寺田拡幅が、2024/11/22に開催された近畿地方整備局の令和6年度第2回事業評価監視委員会において評価対象になりました。
https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/lff277000002w5wz-att/No.3.pdf
前回(資料はこちら)から4年ぶりの再評価となります。
用地買収率は前回時点の約89%から約100%にアップし、事業進捗率も前回時点の約40%から一気に?約79%まで進んでいます。
一方、事業費は約27億円アップの195億円となりました。アップの内訳は、
① 物価上昇による資機材費及び労務費の増 ・・・21億円
② 擁壁部の地盤改良工の変更による増・・・3.4億円
③ 地下道の施工に伴う土留仮締切の追加による増・・・3億円
となっています。
②ですが、新名神と並行する部分の大半で擁壁部の地盤改良が必要となっており、その地盤が事前調査より遥かに含水比が高かったために地盤改良材の添加量を増加させる必要が生じたとのことです。また、③は上記ブログ記事で紹介した「構造物が完成したまま未供用のアンダーパス」に相当しますが、施工段階において想定以上の湧水が確認され、湧水による洗掘により床掘法面の自立が困難であったため土留仮締切を追加する必要が生じたとのことです。
========================
そして、寺田拡幅と東部丘陵線を連絡する城陽橋区間(一般府道山城総合運動公園城陽線の一部)も、2024年11月に京都府の事業再評価の対象となっており、公共事業評価調書が公開されています。
https://www.pref.kyoto.jp/k-hyoka/documents/r6_joyobashi.pdf
こちらも用地買収は完了済みで、事業進捗率は84%です。総事業費は今回の再評価で6億円アップの62億円となりましたが、アップの内訳は、
① 資機材費・労務費等の上昇・・・3.8億円
② 橋りょう上部工の施工方法の変更・・・2.2億円
となっています。
②ですが、新名神の工期の遅れが直接の原因となっています。いずれも鴻池運輸の敷地内を橋梁で貫きますが、当初計画では「新名神の工事が終わってから経済的なクレーン架設による施工」を予定していたものの、新名神の工期遅れにより京都府の施工時期が変更となった上、鴻池運輸側の「貨物取扱業務が拡大し、トラックの出入りが増えより広い保管スペースが必要になった」の事情から敷地内に城陽橋架設用のクレーンを設置することが困難となり、送り出し架設への変更を余儀なくされたための増額です。