神戸市交通局の外郭団体で、路線バスの運行・市営地下鉄や市バスの業務の受託・駅ビルの管理などを行っている「神戸交通振興」は、事業再編のため2022年春に解散することになりました。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202108/0014603035.shtml
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/40115/3.pdf
現在行っている市営地下鉄や市バスの業務の受託のうち、地下鉄駅の運営や市バスの運行は純民間の事業者に移管し、市バスの整備は神戸市交通局の直営に戻されます。
そして、神戸市中心部の観光ループバス「シティー・ループ」は、リニューアルの上純民間の事業者に移管する方針が決まりました。
10月22日付でその公募内容が発表されましたが、
https://www.city.kobe.lg.jp/a89954/590273193552.html
注目は、応募条件に
「観光客が神戸観光の魅力を体感できるように、神戸のまちや観光施設の歴史や魅力を伝える「案内ガイド」(呼称は任意のもので可)の添乗による観光バス路線サービスを提案してください。」
という項目が含まれていることです。
1990年の運行開始以来「走る異人館をイメージした深緑のシックな外装・木材を多用した内装のバス」と「女性ガイドによる案内」が売りであり、阪神大震災でもめげませんでした。
各地で観光ガイド案内の自動化が進む中、「シティー・ループ」は中扉後ろに乗務する女性ガイドが案内だけではなく運賃の収受や一日券の発売など車掌業務も行っており、乗務を廃止することはできませんでした。
しかし、Wikipediaの「神戸交通振興」の項目にあるとおり、ICカードへの対応と同時に乗降や運賃収受方式が変わり、女性ガイドは案内と安全確認に徹するようになりました。
そしてコロナ禍のため2か月半の間全面運休し、運行再開時にはガイド乗務自体がなくなり普通のワンマンバス(観光案内は自動アナウンス)になり、便数も半減したまま現在に至っています。
もちろん新しい運行内容を提案するバス会社があっての話ですが、復活が待ち遠しいですね・・・