2024/3/20付ブログ記事「北陸新幹線延伸開業当日の加賀温泉駅の体たらく(前)(後)」の続報です。
加賀市公式サイトでは、新幹線延伸開業に伴う加賀温泉駅およびその周辺の整備に関するさまざまな資料が公開されています。
https://www.city.kaga.ishikawa.jp/soshiki/kensetsu/shinkansen_taisaku/index.html
2023年上半期に公開された「加賀温泉駅周辺整備工事の今後のスケジュール」によれば、
https://www.city.kaga.ishikawa.jp/soshiki/kensetsu/shinkansen_taisaku/11063.html
開業時点から2024年秋の間には、遅れていた高架下都市施設の工事以外にも以下の工事が行われるとのこと。
・駅南側広場の工事(仮駅舎の撤去工事を含む)
・南北地下自由通路の屋根工事
・駅北側広場の駐輪場工事
そして、2024年秋に高架下都市施設が晴れてオープンし南北地下自由通路の通行が再開となったのちもまだ工事が続きます。仮駅舎および駅舎と在来線を結ぶ通路の撤去跡には、ガレリア(全天候型広場施設)が設置されます。駅南側広場も引き続き整備工事が進められ、グランドオープンは令和7年度末(つまり新幹線延伸開業2年後)です。仮駅舎跡地の整備が新幹線開業後でないとできないのはわかりますが、随分と悠長なスケジュールにも見えます。
駅周辺整備の詳細については、2024/2/22に開催された「第13回加賀温泉駅施設整備検討委員会」の資料に詳しいです。
https://www.city.kaga.ishikawa.jp/material/files/group/49/13siryou.pdf
こちらの資料によれば、にぎわい交流施設(=高架下都市施設)は2024/11オープンとなっており、観光案内所・待合所・コンビニが設けられるほか、テナント(店舗施設)も2か所準備されます。施設の実際の運営は指定管理者が行うこととなっていますが、応募は1団体のみだったにもかかわらず、指定管理者候補者選定に3か月かかることになっています・・・実際には唯一の候補者との調整作業の期間なんでしょうけど
そして、ガレリア(全天候型広場施設)については、当初計画からデザインが見直されることになっています。クラシックからモダンに変容しており、屋根がガラス張りに変わるほか、面積も一回り大きくなっています。見直し理由として以下の4つが挙げられています・・・1番目については、ガレリアの前の植生がなくなりキッチンカーが乗り入れられる広場になっていることで説明がつきますが
・駅前に求められる空間機能の変化
・加賀市が目指すスマートシティ
・車中心から人中心の空間づくり
・新たな周辺まちづくり
南北地下自由通路の完成形ですが、南側ではにぎわい交流施設と階段&エレベーターで結ばれているほか、新幹線・在来線の合間に屋根付通路が設置され西側の高架下駐輪場につながっています。徒歩の場合は前者・自転車の場合は後者がアクセス手段になるわけですね。北側の出入口は、IRいしかわ鉄道の駅舎のすぐ西側に設けられ、駅舎とは上屋が接続されるようです。
その南北地下自由通路の通行止めに伴う代替通路の最新情報(2024/3/16~)はこちらです。
https://www.city.kaga.ishikawa.jp/soshiki/kensetsu/shinkansen_taisaku/11251.html
今回の通行止め期間は「2024/11/30まで」となっており、以前の通行止め期間(2023/1/13付ブログ記事「加賀温泉駅北口が1年半前倒しで開設されたワケ」参照)に発行された通行証はそのまま使用できます。「通行証の不正使用等が発覚した場合は、鉄道利用者以外の利用者は在来線新駅舎改札間の通り抜けができなくなります。」と念押しされています。