全国交通ニュースブログ

鹿児島交通は2022/10に続き2024/1に値上げ

鹿児島県最大のバス事業者で、薩摩半島・大隅半島のほぼ全域をカバーしている鹿児島交通は、2024/1/1付で一般路線全線の運賃を値上げします。

https://www.iwasaki-corp.com/wp-content/uploads/caf7d81222b5f6da04d5551789bc6dd9.pdf

https://373news.com/_news/storyid/186462/

値上げ率は約10%ですが、初乗り運賃は160円で変更ありません。

但し、鹿児島市内のうち主に市街地が含まれる特殊運賃区間制のエリアは、最低運賃が180円から190円にアップします<220円区間は据え置き>。同じエリアを運行する鹿児島市営バスは2023/10/1付の値上げで全路線230円均一となり(2023/9/10付ブログ記事参照)、南国交通は2023/12/1付の値上げで初乗り200円となった(2023/11/17付ブログ記事参照)ので、3事業者のバスが競合する鹿児島市中心部では運賃は三者三様となるわけです・・・ ちなみに、鹿児島県本土部では唯一値上げの意向を示していないJR九州バス(鹿児島市中心部と小山田・郡山・入来・宮之城を結ぶ路線を運行)の鹿児島市中心部における最低運賃は2019/10の消費税率改定時点で190円となっています。

https://www.jrkbus.co.jp/upload/routebus_image/e5683a1c217746a1083e1a17b13a4126.pdf

 

さて、鹿児島交通の前回の値上げは2022/10/1付ですが、この際には上限運賃より低廉な実施運賃としており、今回は届出のみで値上げが可能です。

前回の値上げ申請(2022/3/30付)を受けた国土交通省からのパブリックコメントを実施する旨のリリース文によれば、

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001486109.pdf

前回値上げ前の基準賃率が「26円90銭」と「28円40銭」の二本立てになっていたのを、「34円90銭」に統一するように書かれています(初乗運賃は140円→160円で共通)。現在の鹿児島交通の路線のうち一部は2008年まで林田バスが運行しており、統合以来消費税率改定以外の値上げを実施していなかったために結果的にずっと二本立てが続いていたのかもしれませんね。しかし、2024/1以降も鹿児島交通の基準賃率は30円台半ばなわけで、全国的に見るとまだまだ低廉です。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「路線バス<運賃関係>」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事