全国交通ニュースブログ

那覇と名護を75分・500円で結ぶ高速船

沖縄県の那覇市と名護市の港を約75分で結ぶ高速船が4月29日に就航予定で、その記念式典が4月15日に開催されました。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/943727

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1502791.html

1日2往復、所要時間は約75分ですが、注目は(6月までの期間限定ですが)那覇~名護間の運賃が片道500円と格安に設定されることですね・・・ 7月以降は値上げされますがそれでも1000円です。

那覇バスターミナル~名護市中心部間を結ぶ高速バスの運賃が2140円、所要時間が1時間40分程度であることを考えるとある意味驚異的です。那覇の泊ふ頭は中心街(国際通りあたり)からやや離れていますが、名護漁港は名護市中心部のすぐ近くです。

この高速船を運航するのは、全国でタクシー・バス・不動産などの事業を展開する第一交通産業グループの「第一マリンサービス」です。沖縄本島で路線バスを運行する主要4社のうち2社(那覇バス・琉球バス交通)も第一交通産業グループで、沖縄でも十分な事業基盤を築いています。

同社は2018年9月に内閣府が主催する実証実験として那覇~北谷~名護~本部間で高速船を運行しており、

http://www.ogb.go.jp/-/media/Files/OGB/Unyu/news/180817.pdf?la=ja-JP&hash=C09125907B80940F007CBA2561690E04FD0BD80C

https://www8.cao.go.jp/okinawa/8/2018/0817-koutsumodepr1.pdf

これを踏まえて2019年4月からは自社で独自に那覇~本部間で高速船の運航を開始し、2020年6月には新造船「タクマ3」を就航させました。

https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1259869.html

那覇~本部間の運賃は2020年6月当時で片道3000円でしたが、2022年4月時点では片道2000円に値下げとなっています。

沖縄タイムスの記事を読む限り、今回の那覇~名護航路は、この那覇~本部航路の一部便を新たに途中に寄港させる形のようですね。

 

沖縄タイムスの記事には「運航時間は第一マリン社のホームページで確認できる」ともあり、早速第一マリンサービスの公式サイトにアクセスしてみましたが・・・

このブログを書いている時点(4月16日20時頃)では、残念ながら名護寄港や運賃値下げなどの情報は一切記載されていませんでした。フェイスブックページも同様です。

週明けの18日にはちゃんと記載されることを期待したいですが・・・

コメント一覧

gyakuretz
4/19の昼間に第一マリンサービスに「載らない理由」を聞いてきました。回答は、「まだ名護漁港の使用許可が管理者から出ていないから載せていない。近々許可される予定なので、許可され次第公式サイトに情報を載せ、予約受付も開始する」とのことでした。ちなみに4/19夜現在も未掲載です。
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