2024/10/19付「新宮紀宝道路(熊野川河口大橋)は2024年秋のいつ開通?」
上記ブログ記事で取り上げた新宮紀宝道路の三重県紀宝町側ですが、最終的には熊野大泊ICまで延びてきている高規格道路(紀勢自動車道およびその延長上の熊野尾鷲道路)と接続し、紀伊半島一周高規格道路の一端を担うことになります。
そのミッシングリング区間に相当する国道42号熊野道路および紀宝熊野道路が、2024/10/9に開催された令和6年度第2回中部地方整備局事業評価監視委員会において評価対象となっています。
https://www.cbr.mlit.go.jp/kikaku/jigyou/data/r0610/shiryo_04.pdf
熊野道路は2014年度に、紀宝熊野道路は5年後の2019年度に事業化されました。ただ、両者の境目は熊野ICではなく、その1kmあまり南側にある三重県広域防災拠点(東紀州〔紀南〕拠点) となっています。
https://www.cbr.mlit.go.jp/kisei/works/kihou_kumano.php
これは、並行する国道42号が災害に対し脆弱かつ迂回路のない鬼ヶ城トンネル区間を抱えるため、より防災面での整備効果が高い熊野道路を先行して事業化した際に、その目的を鑑みて高台に整備された同拠点までを整備対象としたことによるものです。
https://www.cbr.mlit.go.jp/road/syouiinkai/pdf/h25_dai3_haifu01.pdf
熊野道路区間6.7kmは事業化2年後の2016年度に用地買収が開始され、2019年度に着工されました。用地買収は2023年度末時点で完了しており、事業進捗率も53%に達していますが、ご多分に漏れず事業費は今回の再評価時点で4年前から88億円増の438億円となっています。うち40億円は「トンネル支保パターンの変更および補助工法の追加 」、残り48億円は「物価上昇による資機材及び労務単価の増加」が理由となっています。
一方、紀宝熊野道路区間15.6kmについては、2023年度末時点の用地買収率は15%・事業進捗率は4%となっています。