2022/12/8付で、岐阜新聞のサイトに以下のような記事が掲載されました。
道の駅、愛される空間にしたい 国道19号「瑞浪恵那道路」開通で意見交換
中央自動車道とともに岐阜県東濃地方を東西に貫く幹線道路である国道19号のバイパスとして「瑞浪恵那道路」を建設中です。瑞浪市は、その中間点にある市内釜戸町に道の駅を整備する計画で、そのための第3回道の駅戦略づくりワークショップを地元で開催したという内容です。
この記事だけ見ると、バイパスの開通が目前に迫っているように読めますが、そんなことは全然ありません・・・
「乗りものニュース」のサイトに、2022/11/5付で以下のような記事が掲載されています。
国道19号「瑞浪恵那道路」が全線着工 長いボトルネックに新バイパス道路
国道19号は名古屋市から瑞浪市まで4車線化されており、瑞浪恵那道路の開通により恵那市街地の手前まで完全4車線化されることになります。ただ、瑞浪恵那道路は事業化からまだ10年も経過しておらず(瑞浪市街地を抜けたところにある4車線区間の終点から恵那武並までの区間が2015年に、恵那武並から恵那市街地の手前まで<恵那工区>が2018年にそれぞれ事業化)、まだ用地買収の途上です。
工事を主管する中部地方整備局多治見砂防国道事務所のサイトに、道路計画の詳細が掲載されています(完成予定に関する記載は一切なし)が、
https://www.cbr.mlit.go.jp/tajimi/special_content/mizunami_ena.html
https://www.cbr.mlit.go.jp/tajimi/special_content/pdf/mizunami_ena/panf.pdf (事業パンフレット)
両端の現在の国道19号との接続点付近以外はほぼ全区間にわたり土岐川の南岸を通り、北岸を通る国道19号現道との接点はほぼありません・・・釜戸地区と武並地区それぞれ1か所、国道19号と南方の集落を結ぶ県道恵那御嵩線および国道418号の橋があるのみ したがって、瑞浪恵那道路の開通より先に上記道の駅をオープンさせるのは、たとえ県道恵那御嵩線近くが予定地としても、非現実的かもしれません。
ちなみに、2021/5/3付ブログ記事「中部地方のミッシングリンクはいつ解消?」で紹介した中部地方整備局分の「防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム」によれば、瑞浪恵那道路の2021年度の工事予定は以下のようになっていました。
瑞浪恵那道路(瑞浪~恵那武並)・・・用地買収、工事推進 現在、施工中の瑞浪1号橋は橋梁下部工事に引き続き、R4年度に橋梁上部工事に着手
瑞浪恵那道路(恵那工区)・・・用地買収推進 R3年度中切地区改良工事着手
そして、多治見砂防国道事務所のサイト内で公開されている工事だよりの最新版(令和4年12月版)によれば、
https://www.cbr.mlit.go.jp/tajimi/road/progress/r19/mizunamiena/pdf/koujidayori_2212.pdf
瑞浪~恵那武並間については部分的に土木工事も進められています。
さて、果たして(事業パンフレットでも交通需要の増大要因の1つとして挙げている)並行する中央リニア新幹線の開業には間に合うでしょうか? リニアのほうは当初計画の2027年開業はもはや絶望的ですが。