岡山の両備グループが主体となって企画され、2017年初めに本格的に運行を開始した全室個室(定員11名)の豪華夜行バス「ドリーム・スリーパー」(東京~大阪線と東京~広島線の2路線あり)の近況をまとめてみました。
(2022年4月末時点のWikipediaの「ドリーム・スリーパー」の項目では、「コロナ禍で2020年春から全面運休を余儀なくされ、東京~大阪線のみ2020年7月から再開予定」までで止まっています)
<東京~広島線>(中国バス<両備グループ>の単独運行)
いったん2020年7月10日からの運行再開を決めたものの、「関東方面におきまして新型コロナウイルス感染者増加の為、運行再開を延期」となり、そのまま2022年4月末時点でも運行再開の見込みは立っていません。
https://dreamsleeper.jp/hiroshima.html
<東京~大阪線>(両備バスと関東バス<両備グループではない>の共同運行、両備バスは大阪府門真市内にある大阪支店の担当)
2度目の緊急事態宣言発出を受けて2021年1月初頭から再び運休となっていましたが、2021年4月1日から運行を再開しました。
https://www.bushikaku.net/article/125056/
しかし、感染再拡大に伴い、東京発は2021年4月29日の便を最後に、大阪発は2021年4月30日の便を最後に、再び運休となりました。
https://www.kanto-bus.co.jp/news/detail.php?id=29DBBMZ
その後、感染が収まってきたのを受けて、関東バスのみ2021年11月5日から運行を再開しました。但し東京発金曜夜・大阪発土曜夜の週1往復のみです。
https://trafficnews.jp/post/112094
しかし、オミクロン株拡大に伴い2022年に入って再度運休となりましたが(正確な期日は不明)、2022年4月22日から改めて運行を再開しました。
https://www.kanto-bus.co.jp/news/detail.php?id=2A5RU6J
https://www.kanto-bus.co.jp/nightway/dream-sleeper/
基本は「東京発金曜夜・大阪発土曜夜」のままですが、GW期間(4/28~5/7)は東京発偶数日・大阪発奇数日です。
https://www.kanto-bus.co.jp/upload/news3/2A5RU6J-news3_content-002.pdf
そして、この再開時から門真車庫バス停が廃止となったとのこと。つまり両備バスが名実とも撤退し関東バスの単独運行となったようです。
実際、長らく東京~大阪線と東京~広島線の両方が掲載されていた両備グループとしての「ドリーム・スリーパー号専用サイト(https://dreamsleeper.jp/)」にアクセスすると、タイトルタグやメタタグなどには「大阪-東京、広島・福山-東京間の完全個室型高速バス」のような文言が残っているものの、サイト上には東京~広島線のみが表示されるようになっています。もっとも上に書いた通り2年以上運休中ですが・・・
ちなみに、両備バスが保有していたドリーム・スリーパー用の完全個室バス2台のうち1台は、2021年度に入ってから両備グループのニッコー観光バス(東京に本社をおく貸切バス専業の会社で、かつて東京を代表するタクシー会社「日本交通」の貸切バス部門だったのを両備グループが買収したもの)に移籍し、昼間に運行する豪華貸切バスとして使用しているとのこと。
https://trafficnews.jp/post/108914
両備グループ代表の2022年年頭の辞にも明記されています。