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広島電鉄株式会社から鳥取県コミュニティバス運行事業者までの47事業者は、ICOCAのシステムを導入しているか、PASPY(広島県交通系ICカード)のシステムを導入している事業者(PASPYエリア内でICOCAが利用可能な仕組みになっているため、結果的に全国相互利用対象交通系ICカードも利用可能)です。
但し、PASPYは2025年3月限りのサービス終了が決定済みであり(2022/3/6付ブログ記事「広島独自の交通系ICカード廃止→後継はどうなる?」参照)、広島電鉄が開発中の新たな乗車券システムはQRコード認証が原則で全国相互利用対象交通系ICカードの利用を前提としないため、広島電鉄グループの事業者中心にやがてここから削除されることになるはずです。このあたりの状況については、広島電鉄グループ以外の事業者のPASPY廃止後の動向がある程度公表されてからブログ記事にする予定です。
こちらでは、本題の「マイナーなバス事業者の解説」のみを行います。
10.有限会社なべタクシー
11.富士交通株式会社
12.有限会社野呂山タクシー
13.朝日交通株式会社
14.有限会社東和交通
15.呉交通株式会社
16.有限会社倉橋交通
これら事業者は、呉市生活バス(コミュニティバス)を地域ごとに呉市から委託を受ける形で運行しています。その大半はかつて呉市営バス(呉市とその周辺で路線バスを運行していましたが2012年3月に事業を廃止し、路線は広島電鉄に移管)の路線でしたが、広電に移管後に利用が少ない路線についてコミュニティバスへの転換が行われ、それに伴い広電ではなく地元のタクシー会社が運行することになったものの、呉市営バス時代から使えていたPASPYは引き続き利用可能としたため、JR東日本のリストに名を連ねることになりました。ちなみに、下蒲刈地区の生活バスはもともと呉市営バスの路線ではなかったためICカードは利用できません。
17.有限会社君田交通
三次市の旧君田村域(平成の大合併により三次市になりました)のタクシー・貸切バス事業者ですが、JR三江線の廃止代替バスの1つである「川の駅三次線」について2018/4/1の運行開始と同時にPASPYに対応しました。但し当初はICOCAなどの他の交通系ICカードは利用できず<PASPY事業者中唯一の存在>、10か月近く経過した2019/1/29からようやく対応しました。なお、川の駅三次線のルートは旧君田村域を通っていません。
18.廿日市交通株式会社
19.株式会社廿日市カープタクシー
この2社は、廿日市市のコミュニティバス「さくらバス」の運行を市から受託している事業者です。
このうち廿日市カープタクシーは、もともと広島電鉄に委託していた2路線(宮内ルート・西循環)を2022/4/1から委託先を同社に切り替えたもので、そのため掲載場所が離れています。PASPYのシステムを導入していることには変わりません。
https://paspy.jp/news_20220401/
(つづく)