現新ターミナルの接続部分に足を踏み入れると、2階へ上る階段があります。
見上げると、「国際線出発」の案内表示が設置されていました。そう、新ターミナルは国際線用として建設されたものなんですね・・・
これまで南紀白浜空港の国際線の発着実績はチャーター便のみで、それも年間で1桁程度でした。ただ、南紀地方には熊野古道をはじめとしてインバウンドを呼び寄せる魅力的な観光資源があり、民営化後の空港運営会社が「出入国手続き用の設備など国際線に対応したターミナルを整備することにより国際チャーター便を増やし、収益を一層高める」べく計画したものです。
(コロナ禍が始まった後の)2020年8月に地元新聞に掲載された記事によれば、新ターミナル(増築部分)は2021年夏に完成し、2階には飲食店や物販店などの商業施設が整備され現在より大幅に充実させる計画でした。
https://www.agara.co.jp/article/75332
建物自体は2021年11月に完成したものの、1年経過時点でもまだ国際線チャーター便が許される情勢ではなく、未使用状態が続いています。2階の運営業者も採算見通しが不透明なため決まらないままでした。
https://www.sankei.com/article/20221025-TNMAWGRWVZIRXBGEET4XQZD5RE/
2023年2月時点でも状況は変わっておらず、2階はガランドウです・・・
もっとも、国際線を巡る情勢は急速に改善されており、そろそろ韓国か台湾あたりからチャーター便企画の朗報が入るかもしれませんね。