関連ブログ記事・・・2023/2/4付「長崎県内のミッシングリンクの状況(島原道路その3・雲仙グリーンロード)」、2024/9/22付「島原道路(有明瑞穂バイパス区間)は今のところ2029年度に完成予定」
有明瑞穂バイパス区間の東側に相当する出平有明バイパス区間は、比較的工事が進んでいるものの、完成は当初見込みの2024年度から2026年度に後ろ倒しとなりました。
長崎県公式サイト内の出平有明バイパスを紹介するページ(2023/2時点とはURLが変わっています)は、瑞穂吾妻バイパスや有明瑞穂バイパスとは対照的に高頻度で更新されており、情報も盛りだくさんです。
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/machidukuri/doro-kotsu/shimabara-idehiraariake/
この中で公開されている大三東IC(有明瑞穂バイパスと接続)の定点写真<南側から撮影>によれば、広域農道「雲仙グリーンロード」の東側に並行して出平有明バイパスの建設が進んでおり、IC部分では橋台1基が2023年度内に完成し、手前のバイパス用地にあった農機販売店が2024/4以降に立ち退いて2024/8時点で建物の解体工事が進んでいることがよく分かります。
一方、2024/1/29に開催された2023年度第3回長崎県公共事業評価監視委員会において瑞穂吾妻バイパスとともに出平有明バイパスも再評価対象となっており、上記ページとは別の場所で資料が公開されていたので紹介します。
https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2024/03/1709706282.pdf
2023/11時点の進捗率は事業費ベースで77%・面積ベースで97%となっており、未だ3%が未買収となっていました(上記定点写真にある農機販売店がその1つに該当し、年度末までに話がついたので立ち退いた可能性もありますが)。
そして、全体事業費は30億円増の160億円となっています。内訳は
①橋梁下部工基礎形式の変更=1.3億円増
②地盤改良工の工法変更=13.1億円増
③埋蔵文化財本調査の追加=7.3億円増
④労務・資機材単価上昇=8.4億円増
で、盛土材の流用によるコスト縮減分の1000万円を差し引くとちょうど30億円増となっています。
①~③については同時に再評価の対象となった瑞穂吾妻バイパスでも同様の事由が挙げられており、「事前調査では分からず本格調査で初めて分かること」の多さを物語っています。
これらと用地取得遅延を踏まえ、完成見込みは前回評価時の2024年度から2026年度に後ろ倒しとなりました。ちなみに、2012年度の新規事業評価時点における完成見込みは2020年度でした。