玉陽庵 算命学ブログ

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直感が狂う時期 - 天中殺

2014年11月12日 | 算命学 あれこれ
以前、天中殺月のお話はしましたが、一番現象が強く出る
天中殺「年」のお話は、サラっとしかしませんでした。

「年」の天中殺は、どなたにも等しく12年に2年間、
定期的に訪れます。

天中殺のおおまかな仕組みは、「天中殺月」の記事で書いた通りですが、
具体的にどのような事が起きるのでしょうか。

一般的に、天中殺に入った方は、そわそわと落ち着きが無くなります。
「天中殺に入った人間を連絡なしに訪ねても、留守で会えない」と言われるように
いつになく何かをしたくなるのが天中殺です。

一見態度に出なくても、これまでの自分なら決して取らなかった行動をします。
今まで全く関心が無かったものに急に興味を持ったり、決して行かないような場所に
行ってみたり、接点のなかった人と付き合ってみたり。
お家の大掛かりなリフォームや引っ越しなども、したくなる人が多いようですね。

私も、前回の天中殺のとき、いつもの自分なら決して応募しなかった仕事の募集に
出会い、しかも、何故だかすんなり受かってしまったのです。

天中殺の時、何かを新規にやっても、実りはありません。
ならば、最初から頓挫してくれれば問題はないのですが、困ったことに
天中殺で行動を起こすと、最初の部分が変にスムーズに運ぶことが多いのです。

ただ、もちろん、本来の自分の身の丈に合うものではないので、
その行動は実を結びません。
新規事業などを起こしても、あっという間に潰れます。
私も、その就職先は5か月で辞めました。

それでも、おそらく、これはまだ結果としては悪くない例です。
本当に最悪の結末となるのは、天中殺の間に物事が頓挫せず、
3年後に反動が出る場合。
一流アスリートの致命的な負傷など、未来にまで影響を及ぼすような
マイナスの反動が出ることがあるのです。

このように、そわそわした気分に煽られて起こす行動に、碌な結末は待っていません。
だからこそ、天中殺でまず第一に心がけなければならないのは「落ち着く」こと、
そして、「自分から行動を起こさない」ことです。

そもそもこの「落ち着きの無さ」は、個人的には、あらゆる感覚が狂ってしまうことが
原因なのではないかと思っています。
算命学でも、「判断力が狂う」と習います。
だからこそ、重要な決断をしてはならない、と。(結婚、転職、高額な買い物等)

私が天中殺の時に経験したのは、これまでに経験したことのないような感覚でした。
基本的に「石橋は壊れる寸前まで叩く」慎重派の私ですが、稀に直感に従って
迷わず思い切った行動をとることがあります。
冷静な状況分析はしているつもりですが、根底のところでは直感が示す道に
絶大な信頼を置いていて、その通りに歩んできたように思います。

ところが、天中殺に入ってしばらくすると、その頼りの直感が
コンパスが狂ってぐるぐる回るように、まったく定まらなくなってしまったのです。

人生のコンパスであった直感が狂うのは、正直恐怖でした。
どんな行動を取ろうとしても、「これで良い」という確信が持てず
一歩も踏み出せなくなって、引きこもりのような状態にまでなりました。

状況が改善したのは、ネットで偶然「占いサイト」を見つけ、自分が天中殺の
真っ只中にいるのだと知った時です。
まだ算命学にも出会っておらず、詳しいことも分かりませんでしたが
「天中殺」が「変な時期」だから、自分の感覚も狂っているのだと腑に落ちたとたん、
憑きものが落ちたように、落ち着いたのです。

その後、「今はまだ変な時期だから」と、「通勤距離も、仕事内容も、背伸びや無理をしないで良い
就職先」の話が来て、そこに就職したところ、結局9年間勤めることができました。
結果的に、本来の自分の分をわきまえた就職先とご縁があったことで、天中殺現象を逃れたのです。

このように、直感や、合理的な判断力などの大切な感覚を狂わせるのが「天中殺」です。

狂った感覚のまま能動的に行動すると、決して良い結果は生まれません。
だから、「実りがない」と言われるのです。

昨日も直感に過度の信頼を置くことは危険だというお話をしましたが、
直感は「天中殺で狂う」という事実も、ぜひ知っておいてください。

大切な直感ですが、どういう時に当てにして良いか、どういう時に当てにしては危険かを
知っておくのも、とても重要なのです。



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