玉陽庵 算命学ブログ

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自己の本質が隠せなくなる時

2014年11月15日 | 算命学 あれこれ
こんな話を聞いたことがあります。
人生の先輩である女性に、「いつの頃が一番楽しかったですか?」と尋ねると
必ず「40代」と答えが返ってくる、と。

今はすでに60代、70代となられた方々の多くは、20代で結婚をし
30代は子育てに忙しく、ようやく子育てから解放され自分の時間が持てた時期だから
「40代は楽しい」とおっしゃっていたのかな?と、その時はそんな風に思っていました。

また、自分自身を振り返ると、30代に入った頃、よくお友達とこんなことを
話していました。
「20代までは誰とでもお友達付き合いができるけど、30代になると本当に気の合う人以外とは
ちょっとしんどくなるね」と。

その頃も、「体力的に無理できなくなるからかな~?」などと話していた記憶があります。
それでも、30代はまだ、無理して色々なタイプの人に合わせられなくなったことに
少し寂しさや罪悪感があったような気がするのです。

40代に入ると、その寂しさや罪悪感を感じる機会もずっと減りました。
そろそろ人生も折り返し地点。人と遊ぶ事よりもまず、自分の人生これで良いのか?と
問い直し、自分の人生をなんとかするのに忙しくなりました。
専業主婦だった私の母もちょうど同じころに「人生、これで良いのか?」と焦っていたのを
とてもよく憶えています。

算命学を学ぶ前は、これらの変化は体力的な変化や、人生の過程の自然な変化で
起きるものだと思っていたのですが。

「40代になると、その人の本質は隠せなくなる」
算命学のお教室で、良く恩師がそう語っていらっしゃったのです。

人は、幼いころは完全にご両親の影響下にあります。
思春期以降も、家庭や学校、そして社会の「普通の人はこうあるべき」という「常識」や「固定観念」を
教え込まれ、20代まではその固い殻を被っているのです。

少しずつ変化の現れる30代は、おそらくその殻にヒビが入り、自分自身も自分の本質に
気付き始める時期なのでしょう。

40代になると、人は自分自身の本質に逆らえなくなります。
「常識とは違うから」などという固定観念で否定していた自分自身の性質が表に出てくるのを
止められなくなるのです。

固定観念を捨て、自分の本質を開放し、思いっきり生きた女性は結果的に「楽しい40代」を
過ごせたのだと思います。

立ち止まって人生を考え直したり、このままで良いのか焦ったりするのも
周りに合わせていた自分の殻が剥がれ落ち、表に出てきた自分の本質と
向き合わねばならなくなるからでしょう。

自分の中に眠る本質は、千差万別。
常識や固定観念、周囲の環境に合わせていては、生きる個性も生きないのです。

こうして表に出てくる本質は、もちろん、自分ではなかなか認められなかったマイノリティーな一面、
平たく言えばちょっと変わった一面である場合もあります。

それが周囲の人に実害を及ぼすような事なら別ですが、多少風変りだという程度なら
一刻も早く自分も周囲もそれを受け入れてしまう方が賢明です。
なぜなら、それを抑えこむことは基本的に不可能ですし、本質を曲げることが良いとは思えません。

早くに結婚された方などは、40代になって配偶者の知らなかった一面を見ることもあると思います。
どうか、それを「隠し事をされていた」「こんなはずではなかった」という風に悩んだり、
ショックを受けたりしないでいただきたいのです。
おそらく、ご本人も戸惑われているでしょうし、何より、若いころからよほど自分に正直に生きていない限り
大なり小なり、この時期に隠れていた本質が表面化するのは「お互い様」なのですから。


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