玉陽庵 算命学ブログ

★ホームページ★
スマホ版 https://gyokuyouan.com/sp/index.html

続・生涯に渡って影響を与える星(★修正あり)

2014年11月18日 | 算命学 あれこれ
昨日は、自分自身には無い星が大運の初旬に廻っていた場合、
その星は生涯にわたって影響を与えるというお話をしました。

ただ、これはあくまでも衛星のように自分の星々の周りを回っているもので
自分の星とまったく同じではない、ともお話しました。

この例として挙げられるのが、登山家・冒険家として有名な植村直己さん(1941-1984)。
数々の困難な登山、冒険を成し遂げ、北米最高峰のマッキンリーで世界初の冬期単独登頂を
果たしながらも、そのまま行方不明となってしまった彼の事は、
多くの方が知っておられると思います。

彼自身の星は、牽牛星、貫索星、石門星(二つ)と禄存星の五つ。
本来、冒険家にふさわしい「龍高星」を持っていません。

では、何が彼を冒険に突き動かしたか、というと、やはり大運(10年運)の初旬に
「龍高星」が廻っているのです。

この星があったからこそ、彼は冒険家となり、数々の冒険を成功させて行ったのでしょう。


誰しも、ある職業に就いた場合、やはりその職業への適性がなくては成功者とはなり得ません。
算命学でも、適性や適職についてはいくつもの占術が存在します。
中でも、その職業にふさわしい星を持っているかどうかは、重要です。

たとえば、トレーダーなどで成功するには、大きな財を動かすことのできる
「禄存星(ろくぞんせい)」が必要です。
学者として成功するなら、学問の星である「玉堂星(ぎょくどうせい)」は必要ですし、
芸術家ならば繊細な感性の「調舒星(ちょうじょせい)」は必須。
レストランを経営するなら美食家の星である「鳳閣星(ほうかくせい)」が必要ですし、
シェフになるなら、生き物を捌くことのできる
「龍高星(りゅうこうせい)」が必要。

このように、その職業に必要な星をお持ちの方は、その才能を発揮し、その職業を全うすることができます。
(もちろん成功の度合いは、その方の努力や、勝負をかけるタイミング等、色々な要素で左右されます)

それでは、植村直己さんの場合はどうなのか?

確かに、大運の初旬に冒険家の星が廻っていて、生涯にわたって影響は受けていました。
ただ、このように衛星のように廻る星は、ある意味実体のない、幻のような存在なのです。
その星の精神的な部分を大いに活用することはできても、「実」の部分は使えないと言われています。

例えば、もしも上で挙げた「禄存星」が衛星のように廻っていた場合、「回転財」という部分ではなく
「広い範囲での愛情奉仕」という部分しか活用できないのです。

植村直己さんの「龍高星」も、「冒険家、放浪」の部分ではなく、「創造性、改革、異文化」などの
精神的な部分の活用であれば問題はありませんでした。
ただ、「冒険」という部分は正に「実」の部分。

彼が危険な冒険を最後までやり遂げ、冒険家としての人生を全うするには、
やはり「衛星のように廻る星」では、力不足だったのです。

このように、大運の初旬で廻る星は影響力はあっても、本来持っている星とは活用の仕方に
大きな違いがあります。
単純に自分の星として加算してはならない、ということを、どうか忘れないでくださいね。


★2015年1月9日 追記★
シェフに必要な生き物を捌くことのできる星を「車き(車へんに奇)星(しゃきせい)」としていましたが、
正しくは「龍高星」でした。
お詫びして訂正いたします。
大変失礼いたしましたm(_ _)m



【玉陽庵ホームページはこちら】
http://www001.upp.so-net.ne.jp/gyokuyou-an/

【ご質問、お問い合わせはこちら】
gyokuyouan☆gmail.com
(☆を@にかえてくださいね)





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする