玉陽庵 算命学ブログ

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「守護霊」について

2014年12月17日 | 算命学 あれこれ
西洋キリスト教世界では、基本的に、神は慈愛に満ちたものと考えられています。
日本に宣教師が渡ってきたときも、この神の「愛」というものを伝えようとするものの
当時の日本には西洋世界でいう「愛」と同じニュアンスを持つ言葉が無く
非常に苦労したという逸話を、皆様もどこかでお聞きになった事があるかもしれません。

東洋世界の「宗教観」は多様なので、これで文化的に一括りにすることは難しいですが
共通しているのは、先祖を祀る「風習」でしょうか?
亡くなったご先祖様が守護霊となって子孫を守ってくれる、という発想は、
少なくとも西洋世界では見られないものです。

算命学も東洋思想をベースにしているので、所々にこのような思想を反映した
部分がでてきます。

例えば、「天庫星」という星(十二大従星)があります。
この星は別名「墓守」の星とも呼ばれ、本来パワーが低いはずの星ですが
先祖の応援でパワーが底上げされています。
この星を持っている人は「墓守」の役割を負うとされていて
お墓参りなど、先祖を大切にする行為は吉と言われています。


以前も何度かお話したことがあるかと思いますが、算命学でいう「神」とは「森羅万象」であり
「宇宙・自然の法則」そのもの。
「法則」は「理」であり、そこに「情」はありません。
ある意味非常に冷たく、厳しい世界。

大きな事故や災害などで、「なぜこんな善い人が亡くならなければならないのか」と
嘆く声を良く耳にしますね。
しかし、「神」は「自然の法則」。
この世の秩序を保つためには、「善人」と「悪人」のバランスも保たねばならず、
善い人だけをこの世に残す訳にはいかないのです。

この「理」の世界に対し、「情」を持って守ってくれるのが「ご先祖様」。
「天が味方しない時」にも「情」のあるご先祖様だけは守ってくれるというのが
算命学の考え方です。

実は、算命学では、現在、どのご先祖様が「守護霊」として守ってくれているかを
導き出す方法があります。

守護霊は10年の大運ごとに代わるものとされていて、実際に試してみると
3代前あたりの方が出てくることが多いです。


実はこの占術、人生最大のピンチの時に、どう逃れるべきかを知るための占術の
第一段階。

「天が味方せず、人生の出処進退が窮まった時」こそ、ご先祖様が守ってくれるという
思想を色濃く反映した占術とも言えるでしょう。

面白いことに、全てのご先祖様が万遍なく守護霊となる訳ではなく、
全く守護霊として出てこないご先祖様もいたりします。

守護霊になるにしても、もしかすると生前に徳を積むなど、何らかの資格が
必要なのかもしれませんね。