玉陽庵 算命学ブログ

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「天中殺」と「天冲殺」

2014年12月22日 | 算命学 あれこれ
本日は「天中殺」の正しい表記について(^^)

たまに書物などでも「天冲殺」と書かれている場合があるらしく、どちらの表記が正しいか
迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「冲」というのは、正式には「対冲(たいちゅう)」と呼ばれ、二つの相対するものが衝突する現象。
「天中殺」は衝突現象ではないので、この「冲」は当てはまりません。

それでは、「天中殺」というのは、どのような現象かと言いますと。

玉陽庵ホームページの「個人鑑定」のページにある「星符イメージ」で取り上げた
川合玉堂さんの例で見てみましょう。

この方の陰占は次のようになっています。

庚癸癸
辰亥酉

これを、立体配置に直すと、下の図のようになります。



東西南北の十字型にそれぞれ酉辰癸癸が配置され、その中央に亥がありますね。
これが地上。
この地上の中央から上に伸びた場所が天になります。

この方の「心」を表す「庚」が、天に配置されているのがお分かりになりますか?

この“天”の“真ん中”にある「心」が“殺される”のが「天中殺」。
「心が不安定になる」のが「天中殺」現象の第一義ですから、こちらの表記が正解です。

天中殺で不安定になった心を平常時と同じくらい落ち着かせることが出来れば、
天中殺現象は避けられますが、分かっていてもコントロールが難しいのが人の心。

「あれをやってはダメ」「これをやってはダメ」と「ダメ」ばかり言われると、
ストレスが溜まって、かえって動きたくもなりますよね。

明日は、天中殺でも「やっても良い事」のお話をしたいと思います(^^)