前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

少々、拝借 / Billy Joel

2009年01月10日 00時36分32秒 | 音楽
現実逃避 80年代に時間旅行というタイトルで書いていた頃の記事です

二十歳を幾つか過ぎた頃だったでしょうか・・・
十歳位年上の素敵な人が、Billy JoelのStrangerは思い出の曲だと言いました。

ビリー・ジョエルと言えばわたしの世代はイノセントマン(An Innocent Man)
というアルバムがヒットして、わたしもクラスの男の子がダビングしてくれたので、
その頃はよく聴きましたが、それ以降は聴きませんでしたね。
わかりやすく、心地よい曲と胸を打つストレートな歌詞でたくさんの人に愛され、
ピアノとセットの優等生の洋楽という感じかなあ。悪く言えば面白みはないかもしれません。

それでもって、わたしのほんの半径3mくらいですが、ビリー・ジョエルという人物に対する
評判はあまりいいものではありませんでした。うーん何故だったのでしょうねえ?
何かそれについて彼らは語っていたようにもありますが、
全く覚えていません。ちゃんと聞いていなかったようにも思います。
だって、イノセントマンというアルバムは悪くないと思っていましたけど、
そんなにビリー・ジョエルに興味がなかったのですもの。

そんな感じで時が過ぎ、冒頭の年上の人の話を聞いて、Strangerを聴いてみました。
ちなみに、'77年の発売なので、軽く10年はその年から経っていました。
そりゃ思い出にもなりますよね
でもわたしにとっては、ちゃんと通しで聴くのは初めてでした。
アメリカっぽい曲だなあと一番に思いました。
アメリカ→夜→霧→高層ビル→バーボン→タバコ
意外にちょっと悪っぽい感じの連想が頭を巡りましたねえ。
当時は自分のことだけを考えていればいい気楽な年頃だったので、わたし自身も
羽を伸ばしていた短い期間でしたからねえ。お酒を飲んだ後なんかに聴いていました。
一体この曲の前でどんな出来事があったのかと、他人の思い出に思いを馳せつつ。

そして、2009年、Just the way you areが車か何かのCMで流れているのを耳にしました。
昨年から流れていたのかもしれないけど、年が明けて気づいた
改めて、いい曲ですねえ。この曲、邦題を 素顔のままで というのですが、
中々いいじゃありませんか。ねえ?
80年代の洋楽の邦題を馬鹿にする人って結構いますよね。
確かに時にはひどいのがあるんだぁ。でもこれしかないっていう優秀なのもありますよ。
イノセントマンの中だったら あの娘にアタック なんてわたしはすんなり捉えることができました。

80年代のある期間、聴いていたイノセントマンはその後一切聴いていないのに、
ストレンジャーは今でも時々聴くことがあります。
何となく小さくなりながらね。
これまでにも、ブームタウンラッツやボウイみたいに70年代から活躍していた人の
ことを書きましたが、冒頭に書いたような思い出があるせいか、
80年代あんなヒットアルバムを提供してくれた人なのに、何故かしらビリー・ジョエルは、
一つ上の世代の人からの借り物みたいな感じがして、ちょっぴり遠慮がちに聴いています。
そう、なぜか控え目なパッションしか示せないのです。

「スミマセン、ちょっとお借りして聴かせてもらっています」みたいな・・・