前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

桜吹雪に・・・

2018年04月02日 15時59分30秒 | 四季折々
どうしてこんなに一日が短いのでしょう。
仕事が入ってブツブツ言いながらやっていたら頭がひどく痛く、熱まで出た。
最近少し弱ってるから。

若いころは桜なんてどの年も同じように咲くものだと思っていました。
何にも考えず、興味もなかったから。

(去年は素晴らしく桜が美しかった)
(今年の桜は小ぶりで色も薄く感じられた)

今日仕上げた仕事を届けがてら、駅前の桜並木を遠回りして歩きました。
日差しが強いので日傘をさして、小雪の中を歩くような気分で桜吹雪のもとをてくてく。
やはり、小ぶりに感じていたのは正しく、花びらも小さい。

ひとは自分の桜を一つ持って毎年挨拶に出かけると誰かが言っていました。
わたしにもあります。

古い桜の木はまぁるい毬のような咲き方をすると年嵩の人に教えられ、
ああ本当に・・・・そしてその美しさが理解できるようになりました。
花々が解さないひとには隠す風情をわたしにも少しわかる年頃になってきたのか、
わたしが暇で、そういうことに深く目が行くようになってきたのか。

桜なんぞ、いつの年も一緒だから一年くらい見なくてもいい、
なんて言ってはダメです。
年々、違う顔を持ち、木が古くなると、素晴らしい咲き方をするのです。

この先わたしは何度桜を見ることができるのでしょう。
これはどんな人も日本人ならば一度は思うことかもしれません。

今日はわたしにとってあまりうれしくない知らせを耳にし、
こころにひっかき傷みたいなものができ少し塞いでいました。
仕事の出来を褒めていただき、桜吹雪に流され、少し傷が癒えました。

(見上げた空が、
きっとあの日も桜が咲き、舞っていたのだとわたしに伝えてきた
或る古い一日の断片をわたしは見ていた)