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子宮内でDESにさらされた子供たちの多くに悲惨な運命が待っていたことが明らかになった。

2020年04月09日 15時49分39秒 | メス化する自然

 

 

・・・略・・・

 

そう考えて シャープは自分の考えに誤りはないだろうかと疑ってみた。

結局のところ すべての胎児は母体内で大量のエストロゲンにさらされているが

それによって発達が狂わされることはない。

さらに 妊娠中の母体のエストロゲン値はもっとも高くなっている。

それからすれば彼の結論はまさにパラドックスだった。

だが さまざまなデーターを調べるうち

胎児は必ずしも母親のエストロゲンに直接さらされないのだろと気づいた。

なぜなら ホルモンはあまりにも強力なので

標的の細胞に到達してはじめて作用するように

エストロゲンを運ぶ方法を 私たちの体は備えている。

 

母親の体内のエストロゲンは血液中にあるたんぱく質

性ホルモン結合性グロブリンと結合している。

これが他のメカニズムと共に 母体が持つ大量のエストロゲンから

胎児を守ると考えられる。

 

だが と彼は考えた。

もし何か別の 何らかの作用物質が胎盤という防壁を通過して

子宮内でエストロゲンのように作用したなら どうなるだろう。

それは男の胎児の性発達を完全に攪乱しうる。

 

これは衝撃的な発見だった。

「正直言って びっくりした。手元にある論文から

水と油ほどかけ離れた情報を探し出して 混ぜ合わせたら

目の前にある悪い変化のすべてを説明しうる理論が出来上がった。

まさに発見の瞬間だ」と彼は回想する。

 

「思わあず舞い上がったよ。ジクソーパズルが突然できたみたいなものだ。

アルキメデスじゃないが 飛び跳ねたい気分だった。

それがおさまると 今度は心配になった。

自分はなんてことを見つけてしまったのだ。

どうやって確かめたらいいのだろう。

考えついたはいいが それが真実かどうか確かめなければ話にならない・・・」

 

・・・略・・・

 

もちろんニルス・スキャケベクとも話し合った。

そして二人は かつて合成エストロゲンを使った

偶発的な人体実験ともいえる出来事があったことに気づいた。

 

1950~80年代にかけて

流産防止の目的で 600万人もの赤ん坊が

合成エストロゲン DESにさらされたのだ。

後になって 子宮内でDESにさらされた子供たちの多くに

悲惨な運命が待っていたことが明らかになった。

 

被害者たちに関しての多くの研究がなされたが

その中にこそ シャープの考えの鍵となるものがあったのだ。

 

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