大燈国師(1283~1338) 播州揖西群生れ 日本の禅宗が台密の影響を脱して、宋朝禅独自の開花を示すのは、じつに大燈においてである。
竜宝山大徳寺語録(抄)
「千里に連なる峰の雪は白く、万派に分れる谷川より吹きよせる風は寒い。」
明星を一見して雪重ねて白く、
眼裏の瞳人、毛骨寒むし。
大地もし此の節を知ること無くんば、
釈迦老子も出頭し難からん。
大燈国師
「如来とは即ち諸法が如なる義なればなり」(『金剛般若経』)
頌古(抄)
一喝に耳聾して、天地黒し、
機に当たって舌を吐いて、荊棘を生ず。
虚を承け響を接して、意は論じ難く、
両両三三、動著するに好し。
*平成二十八年十二月二十七日抜粋終了
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