宗教っぽい名前をちらつかせながら活動しているあたりも信じ込ませる確信犯的な匂いがしますね~。
常々の事ですがカルト教団やインチキ商法の類は根絶して欲しいものです。
「神世界」近く立件へ 健康不安あおり多額請求(産経新聞) - goo ニュース
2011年2月11日(金)08:00
神奈川県警の元警視が関与していた「神世界」の霊感商法事件は、県警による平成19年の詐欺容疑での家宅捜索から約3年を経て、再び大きく動き出すことになった。「ご祈願をしなければ、がんは治らない」「子ギツネの霊を取り除かねば」。健康不安をあおって多額の金をだまし取られた神世界による被害者は全国で数千人、被害総額は100億円を超えるとされており、県警は実態解明を進める。
▼気持ちを逆手に
「手をかざすだけの体に触らないヒーリングがあるの」。埼玉県内の60代の主婦は17年秋、友人に誘われ初めてサロンを訪れた。特に悩みはなかったが、当時のスピリチュアルブームに乗ったテレビ番組が好きだったこともあり興味がわいて足を運んだ。
椅子に座りスタッフの一人が5メートルほど離れた所から主婦に手をかざし、「ご霊光」というエネルギーを送るヒーリングを受けた。特に何も感じなかったが勧められるまま2回目を予約。再度の訪問の際に祈願と供養を行い、玉串料として20万円を支払った。
サロンに通う間に、夫が前立腺がんを発症。「ご主人のがんはご祈願で治る」と勧められ、「わらにもすがる気持ち」から次第に多額の現金を支払うようになり、夫とともに約1年間で100回以上通ったという。この間、支払った総額は300万円以上。
今となっては、「なぜ多額の金を払ってしまったのか…」と悔しさをにじませた。
▼宗教性隠し勧誘
神世界をめぐっては、全国の系列サロンに通っていた41人が21年、玉串料などの名目で不当に多額の金を払わされたとして、総額約2億4千万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴している。
訴状や関係者によると、神世界にはグループの代表で「教主様」と呼ばれる人物が書いた「神書」という名称の教典があるという。神書によると、「全人類は私(教主)を通じてのみ、神様とつながることが可能だ」とされ、弁護団は神書に基づき宗教的なご霊光のヒーリング効果を強調して客を信じ込ませていたと主張している。
サロンでは警戒心を持たれぬよう、宗教性を隠して客を勧誘していた。原告の一人は提訴前、証拠のために記録などを探したが、「サロンは領収書を出さなかった。足跡を残さないためだったのでは」と指摘している。
300万円以上を払った主婦は、夫のがんの病状が少し快方に向かったことをスタッフに伝えたところ、「前代未聞の奇跡だと騒ぎ立てられたため、サロンのおかげなのかとその気になってしまった。純粋な人たちをだまして許せない」と憤った。