震災を機会に被災者を受け入れる活動している地域の特集をテレビで観たのだが、平成時代とは思えない地域を放送していたのでここで紹介する。
テレビ放送自体の主題は仮設住宅の建設完了したのに抽選で当たった被災者が未だ入居していないのはナゼかと言う趣旨のものであった。その番組内で仮設住宅とは別に全く違う県で被災者受入を試みている地域レポートであった。その受入しようとした地域は千葉県の房総地域で過疎高齢化が進み人口減少に歯止めがかからず地域に空き家が目立っている。活動の発起人は地域の小学校校長で被災者の受入地域ぐるみでしてみたと言うドキュメント形式でまとめられていた。
触りだけ観れば良くある美談であり過疎化防止に一役買えばと言う事なのだろうが具体的な受入段階に差し掛かったら地元民との話し合いがうまく行かないとの事。
その自治会の話し合いの風景も中継されたが未だにこんな事を守っている地域が有るのかと驚愕した。
例えば
・この地域に住むならば(ここの)お寺さんの檀家になれるかどうか
・町会に入る人でないと困る。入らないとゴミ出しなどはできない
他にもまぁ色々・・・(本当に放送していたのですよw)
おい、昭和40年代あるいはそれ以前か?。どうやらここの自治会では本来の行政サービスや宗教選択の自由が認められないらしいwww。
その後で被災者が空き家を見学に来た様子が流されていたが”病院が遠い”からとの理由で断ったと言う話になっていた。
最後に受入活動の筆頭に立った校長のインタビューもあり”個人の思いだけでは難しい面がある”と言う下りが印象的であった。
これは地域全体で”こんな古臭い風習の有る地域に来るなよ”と遠まわしに発言している一種の親切なのか、それとも本気で”余所者は来るな!”的な排除にも似た地域性なのか。本当の所はそこの住民で無いとわからない。しかし現実問題として人口減少を招き限界集落的な形になりつつあるのに大昔のルールをかたくなに続ける事が建設的である理由はどこにも見当たらないと思う。
これに関連して言える事は放送された地域の様に一種独特なルールを継続している地域は日本全国に多々有ると思われる。しかも悪い事にその古臭いルールは外部の人間からは見えないのだ。
よって自然や田舎への憧れだけで移住したのは良いけど郷土の水に合わなくて結局また都会に戻って来たと言う話を訊くのである。
今回の震災を機会に他所から被災者受入の気運が盛り上がっているがルール明示のない地域に移住する事のリスクは大変大きいのではないかと思ってしまう。