理科二類で学んで良かったこと。

2012-06-05 | 自然科学
・人間は細胞でできていること。
・たんぱく質はアミノ酸でできていること。
・酵素が無いと細胞が作れないたんぱく質があること。
・酵素の働きを阻害や促進する分子も存在すること。
・酵素自体もアミノ酸でできていること。
・ビタミンや必須アミノ酸は殆ど細胞で合成する(同化する)ことができないこと。

と言う知識を、より基本的な知識とのつながりで理解できると、

次のような書物をより深く理解しようとする意欲が湧きます。



これによると、
癌はそもそも老化の現れに過ぎない。
老化はミトコンドリアの劣化が大きく作用している。
ミトコンドリアの活動をうまく正常に保つ方法もどうにか存在しそうであること。

それと、

人間の細胞は常に、突然変異にさらられていて、どんどんたんぱく質も変性して、
おかしくなったり、古くなったものから置き換えられていること。
人間の体は、マクロに見ると、
驚くほどダイナミックな変化を続けている”動的平衡状態”にあること。

という認識を合わせて、さらに次の書物を読むと、
私の父がなぜ肺がんになったかの推測がつきます。



乳がんや大腸がんの人のアミノ酸バランスが、
明らかに正常な人のものと相違しています。。。。

アミノ酸の不足については、
たんぱく質のバランスの良い摂取ができないときに必ず生じます。

ビタミンだって大事です。

細胞を修復していく能力は、細胞が酵素をつくる能力の衰え、すなわち
年をとるごとに低下します。

細胞はどうやって置き換わり修復されるかと言うと、
食べ物から取った、たんぱく質を分解して、アミノ酸にして、
それらのアミノ酸を再度、
各自のDNAのコードに従って、体の要所要所で必要な
たんぱく質や酵素をつくることでそれを材料として可能になってます。

しかも、その為のエネルギーは、呼吸の酸素や水もありますが、
結局ATPという高分子です。
ATPをADPから変換させるにも、アミノ酸がとても必要なのです。


年齢と重ねるごとに、ただでさえ、アミノ酸やビタミンは補う必要がでます。

なのに、50代前半の父は、過酷な長距離運転の仕事のさなか、
定期的に肉料理はしっかりとっていたけど、
全般に非常に少食でした。
体脂肪率はかなり少ない状態でした。
筋肉の為にお肉!という発想だったんだと思います。
でもそれ以外にしっかりとバランスの良い食事ができなかったと思います。

たんぱく質の細胞での合成は、最も少なく取ったアミノ酸で
その量が制限されます。

確かに、ヘビースモーカーでピースばかり30年以上吸っていた。
タバコが細胞を傷つける頻度を高めていたでしょう。
でも明らかに、それに加えて、
細胞の修復能力の低下や免疫力の低下が、
見えないところで、腰痛を引き起こしたり
(骨廻りは、カルシウムだけでなくたんぱく質も十分必要なんですね)、
細胞が傷ついていたに違いありません。

そう、

きっと、アミノ酸やビタミンという栄養が、
バランスよく取れていれば、
年相応に補給されていれば、
タバコを吸い続けていても、健康で長生きできた可能性が、
十分考えられるのです。




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